シストレ駆け出しの頃にはまる罠(10)


シストレ駆け出しの頃にはまる罠(10)
2010年12月9日(木) 05:54:03 トレシズ
 
う〜ん、今日は変な時間に目が覚めてしまいました苦笑

特に寝起きでやる事もなかったので、しばらく更新していなかった(申し訳ないです…ネタも思いつかなかったもので…汗)「シストレ駆け出しの頃にはまる罠」を更新してみたいと思います。

今日は、「シストレ初心者が見るべき指標とは?」についてです。


いろいろな戦略が様々なサイトにある中で、特に「通算利益率」と「年利」が高い戦略は目を引きますよね。

たとえば「2000年からの通算利益率が1,500%オーバー!」といった戦略があった場合、
いかにも儲かりそう!という感じがしてしまいます。

ただ、私がシストレ初心者の方に特に提言したいのが、

「システムトレード戦略の選別において、通算利益率や年利だけを見てはいけない!」

という点です(すいません、かなり個人的主観込みなので、あくまで個人的な意見としてみてください汗

わらしべハイパー2という通算利益率を追求した戦略を販売開始した直後でこういう事を書くのも何ですが苦笑


といいますのも、シストレにおいて重要なのは、「通算利益率」と「年利」はもちろん、何より

「利回りだけでなく、ドローダウンが小さいかどうか?過去の安定度が高いかどうか?」
「戦略が自分の性格に合ったものかどうか?」

などが非常に重要となってくるためです。


たとえば運用開始資金が200万円で、通算利益率が1,500%を超えているようなものすごい戦略でも、運用開始後にドローダウンが40%を超えてしまえば運用資金は120万円になってしまいます。

120万円という資金になってしまった場合、運用開始資金である200万円に戻すためにはどんなに優秀なシステムであっても苦労しますし、震災や保有銘柄の悪材料による上場廃止などの事例をのぞいて、普通に運用していてすぐにドローダウンが40%を超えてしまうような戦略は、元々の設計に無理があるといえます。(たとえば小型株1銘柄に資金を入れすぎなど)

何より、シストレ初心者の方がDD40%になるまで運用を続けられるとは思いませんし、DD40%というのは比較的シストレのキャリアが長い私でも耐えられるかどうかのギリギリの範囲です苦笑


そういった危険な戦略を見極めるには、どの数値を見ればいいか?

それは、「シャープレシオ」と「1トレードあたりの期待値」です。

シャープレシオは、「リスクに対して利益がどれだけ大きいか」を示す指標で、もちろん大きければ大きいほどいいです。

具体的な数値としましては、システムトレーダーである坂本タクマ先生の記事に非常に参考になるご意見が書かれています。

■安定性をとって大きく稼げ!【マンガ】「標準偏差」「ドローダウン」で割り出す究極の指標とは!?
http://moneyzine.jp/article/detail/35330
(3ページ目以降の閲覧には無料会員登録が必要かもしれません汗 ちなみにmoneyzineの回し者ではありません笑)

この記事に書かれている通り、

「シャープレシオ」の数値は「◆シストレにおける生命線◆」

です。

売り戦略などはどうしてもシャープレシオが低くなりがちなのでしょうがない部分もあるのですが、

買い戦略、または買い売り併用戦略において、

「シャープレシオが0.10未満の戦略・またはそれに近い戦略は、過去の検証上の運用成績が結構荒い」

と思ったほうがいいでしょう。
(ただし、シグナル数が多い戦略の場合にはシャープレシオは低くなって当たり前なので上記の限りではないと思っています。)


たとえば以下のような2種類の戦略の取引履歴があったとします。

戦略A
-------------------------------------------------------------
2010/12/01 +80,000円
2010/12/02 0円
2010/12/03 -60,000円
-------------------------------------------------------------
total:+20,000円

戦略B
-------------------------------------------------------------
2010/12/01 +20,000円
2010/12/02 0円
2010/12/03 0円
-------------------------------------------------------------
total:+20,000円

上記2つの戦略の場合、一見戦略Aの方が+80,000円の取引があるので儲かりそうな気がしますが、実際にシャープレシオが高くなるのは戦略Bの方です。

それは、「戦略Bの方が損益のばらつきが小さく、安定度が高いから」です。

戦略Aのような収支のばらつきが大きい戦略は、局地的な暴落などで悪い方面に偏った場合、すぐに破綻するケースが少なくありません。

常に今のような日経平均が上昇するような地合であれば問題ないのでしょうが、いつ株価は暴落するか分かりませんので、いついかなる時も、不測の事態に備えた安全な運用を心がけるべき、というのが私のポリシーです。

そのため、「安定度が高い戦略を運用する」というのは非常に大事なことで、安定度の高さを判断するために必要なものが、「シャープレシオ」なのです。

トレード回数が控え目な買い戦略においては特に、シャープレシオがなるべく「0.15」を超えるものを採用するようにしたほうがいいでしょう。

トレード回数が多い買い戦略の場合には「0.10」を超えているといいかもしれません。


また、「1トレードあたりの期待値」も非常に重要です。

といいますのも、証券会社に注文する際に、「必ず売買手数料がかかる」からです。

売買手数料の往復分の合計が1トレードあたりの期待値を超えていた場合、シストレを続けるにつれてどんどん赤字になっていきます。

これを回避するためには、

・1トレードあたりの期待値が高い戦略を採用する
・できるだけ売買手数料が安い証券会社を利用する

などの対策をとるといいと思います。


正直リミットスコープやわらしべハイパー2などにレバレッジをかければ、あっさりと通算利益率1,500%以上は実現します。

私がそれをやらないのは、「そうした場合、ドローダウンが大きすぎて実際に運用が続けられなくなってしまうため」です。

ある程度のドローダウンの小ささと利回りのバランス、どのぐらいがベストかは個人差があると思いますが、個人的にはできるだけ安定度を重視した方が長期的な運用につながるのではないか、と考えています。

なるべく上記の指標も含めて、総合的なバランスでのご検討をおすすめいたします。



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