シストレ駆け出しの頃にはまる罠(13)


シストレ駆け出しの頃にはまる罠(13)
2011年1月9日(日) 20:50:54 トレシズ
 
今日はシストレ駆け出しの頃にはまる罠シリーズ第13弾、

「シストレの利点は、仕掛けよりもむしろ手仕舞いにある」について書いてみます。

投資本などにほぼ必ずといっていいほど書かれている、「勝つためにはとにかく損切りが大事」という文言があります。

損小利大という言葉の通り、できるだけ損を小さく抑え、利益をできるだけ伸ばすという考え方ですね。

これは私の自己裁量時代の経験なのですが、損を小さく抑えるというのは意外と難しくありません。たとえばですが、-2%下げたら逆指値で自動的にロスカットをするように注文を入れればいいだけの話なので簡単です。

トレード初心者にとってむしろ難しいのは、「利益をできるだけ伸ばす」ということです。

日頃ロスカットに慣れすぎている(=負けばかりが続いている)だけに、利益が出ている状態に慣れないわけです。そのため、株価がどんどん上がって含み益がどんどん乗ってくると、

「そろそろ急落してしまわないだろうか?利益分がなくなったらどうしよう?」

と徐々に心の平静さをなくしていき、早々と利確してしまいます。

その後、株価はさらに上昇…

「ああ、まだ売らなければ良かった…」

ということになってしまいます。

かといって、読み通り急落することもあるため、この「利確のタイミング」というものは非常に難しいものです。


システムトレードにおける優位性は、

「仕掛けだけでなく、手仕舞いルールも明確」

な点です。

戦略の開発の際に、仕掛けルールはもちろんのこと、手仕舞いルールも同時に設定するため、「買うか買わないか」の判断はもちろんのこと、「売るか売らないか」の判断もシステム側に任せられるため、「急落してしまわないだろうか?」と余計な心配をする必要がありません。

余計な心配をする必要がないということは、つまりは

「日常生活からトレードに関する情報をより排除し、メンタル的にプラスに作用する」

というメリットがあるのではないかと思っています。


上記のような点から、「システムトレード戦略の開発の際に手仕舞いルールを決める」という作業は非常に重要ではないかと考えていますね〜。

シストレ初心者の頃にありがちなのが、

「仕掛けのタイミングにこだわりすぎて、手仕舞いがおろそかになっている」

場合です。

よくあるのは、

・保有期間が長いロジック(=保有期間5日以上)なのに、損切りが設定されていない
・80円未満等の低位株を売買対象としたロジックで、逆指値による損切りが設定されていない

などです。

個人的な考えですが、保有期間がある程度長いロジックの場合、損切りを設定するのは必須といえるのではないかと思っています。損切りを設定していない場合、銘柄保有中にたとえばアメリカ同時多発テロのような衝撃的な悪材料が出た場合、損失が極端に大きくなっても損切りせずに持ち越さなければならないため、下手をすると甚大な被害を被る可能性があります。

80円未満等の低位株でロスカットを設定しないということは、たとえば去年のJALなどのように一気に急落した場合でも巨大な損失を許容しなくてはなりません。低位株は1Tickあたりの%が大きいため、より一層リスク管理はシビアに行わなくてはなりません。ただ、1銘柄あたりの投資金額を極端に抑えるなどの対策をとっているのであれば、ロスカットは緩めでも問題ないかもしれませんね。

上記のような点から、個人的には

「戦略開発の際には、まっさきに手仕舞いルールを決めるのが一番」

だと思っています。

・短期の戦略なのか?それとも中期か?
・%による損切りを行うのか?それとも保有日数による損切りか?デイトレか?

こういった部分は好みもあるため、まずは自分の性格にあった手仕舞いルールを決め、それが出来上がってから初めて仕掛けルールを探していく。

戦略開発の際には、このような手順がおすすめです。

仕掛けルールはあくまで手仕舞いルールによって決まってくるものなのかもしれませんね。



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