シストレ駆け出しの頃にはまる罠(22)


シストレ駆け出しの頃にはまる罠(22)
2012年9月7日(金) 00:17:10 トレシズ
 
そういえば、ずっと書こう書こうと思っていて忘れていたお話なのですが(コラ、

今日は罠シリーズ第22弾、「2000/01/04から最適分散の検証を開始した場合と、直近から最適分散の検証を開始した場合とで何で成績が違うのか?」について書かせていただきたいと思います。

これは最近ユーザー様よりお問い合わせをいただき、思い出した形です。みのっち様のブログでも拝見させていただき、頭の隅には入れておいたつもりだったのですが苦笑

みのっち システムトレードに挑戦
http://ameblo.jp/amb-minoru/

バックテストはひとまず2000/01/04から検証開始するものとしまして、

最適分散投資の検証開始日を2000/01/04からにしたものと、

最適分散投資の検証開始日を2012/08/01からにしたものとで比べるとします。

ここで成績に差が出る場合が多いと思いますが、大きな理由は2点です。(多少他にも要素がありますが、今回は割愛します。)

(1)検証開始日の差によって余力が変わってくるため、2012/08/01当日の余力が異なるため
(2)主にDD中に差が出るため

まず(1)の方について書かせていただきますと、

2000/01/04から検証開始した場合でも2012/07/30から検証開始した場合でも何でもいいのですが、

2012/08/01時点に保有銘柄があるかどうかで決まってくる部分があります。

まず、総資金が200万円の戦略Aを使っていたとします。

・2000/01/04から検証開始した場合に、2012/08/01時点で150万円の保有があった場合
→2012/08/01には、200-150=50万円しか余力がありません。
そのため、2012/08/01には50万円以上のシグナルが出ない形となります。

・2012/08/01から検証開始した場合
→2012/08/01には、200万円の余力があります。
そのため、2012/08/01には上限200万円までのシグナルが出る可能性があります。

そのため、「検証開始日によって当日の余力が異なるため、シグナル数や銘柄などが変わってきてしまう」というのが一番大きな要素といえるかもしれないですね〜。

検証開始日が一日変わっただけでも余力が変わります。

そのため、検証開始日が成績に与える影響は大きいとはいえるのかもしれませんね〜。

序盤の成績を掲載成績に近づけるためには、

「保有銘柄がない日に検証開始する」

というのが1つの手とはいえるのかもしれません。

(2)の方は、「総資金」によるお話です。

たとえば戦略では普通500%や1000%の通算利益率等ですが、

たとえば総資金200万円、通算利益率が500%の場合、

2000/01/04から検証開始した場合には直近で200×500=1000万の余裕がある計算になります。

そして、2012/08/01など直近から検証開始した場合には、経過期間がほぼないので余裕は0円ですね。

つまり、たとえば100万円などのDDが発生した際、

・2000/01/04から検証開始した場合
→1200万から100万を引いても1100万残る
→常に資金200万円のシグナルが出る単利運用になる

・2012/08/01から検証開始した場合
→100万を引いたら資金100万しか残らない
→DD中は複利運用になる(この場合だと資金100万以上のシグナルは出ない)
→DDから回復すれば、資金200万円のシグナルが出る単利運用になる

そのため、DD中でなければ両者の成績は近づいていき、DD中は両者の成績に差が出るという形ですね〜。

200万円持っていれば10銘柄に仕掛けることができるのに、

100万円しかなければ5銘柄にしか仕掛けることができない

→差が生じる

という形になると思います。

上記だけ見ると、「だとすると2000/01/04から検証開始するようにした方がいいのではないか?」ということになってしまいそうですが、

2000/01/04から検証開始した場合、DD中でも常に200万円のシグナルが出る完全な単利運用になります。

資金100万円しかなくても200万円のシグナルが出ることになりますので、リスクが高いのは明白ですよね汗

トレシズ戦略で検証開始日をご自身の運用開始日に設定すると書かせていただいているのはまさにここです。

たとえば、上記戦略で100万円のDDが発生していたとします。

そして極端な例ではありますが、仕掛けた銘柄で10%のDDが発生したとします。

・2000/01/04から検証開始した場合(資金200万円で100万のDD中の場合)
銘柄1: 仕掛け金額50万円でDD10%→5万円の損失
銘柄2: 仕掛け金額50万円でDD10%→5万円の損失
銘柄3: 仕掛け金額50万円でDD10%→5万円の損失
銘柄4: 仕掛け金額50万円でDD10%→5万円の損失
→合計20万円のDD

・2000/08/01から検証開始した場合(資金200万円で100万のDD中の場合)
銘柄1: 仕掛け金額50万円でDD10%→5万円の損失
銘柄2: 仕掛け金額50万円でDD10%→5万円の損失
→合計10万円のDD

このように、ご自身の運用開始日に設定しますと、資金に応じてシグナル量が減りますので、資金に応じて自動的にリスクが抑えられる形になります。あまりいいお話ではないのですが、負ければ負けるほど資産減少速度が遅くなっていきます。

そのため特に、リスク管理面を重視した設定としておすすめさせていただいているとお考えください汗

2000/01/04から検証開始した場合には、もちろんフォワードが良ければこちらのほうがいいですが、戦略の成績が悪い時に、ご自身の運用開始日に設定した場合と比べて異常に大きなDDが発生する可能性があります。

そのため、シストレ初心者の方も多いと思いますので、個人的にも2000/01/04から検証開始した方がいいとは書けないというのが一番の理由ですね〜汗

逆にいいますと、上記内容をご理解いただいている方の場合には、もちろん2000/01/04から検証開始する手法を採用するのも1つの手だと思います。

2000/01/04から検証開始する場合には、初期資金200万円に過去の年度別最大DD分を足し(たとえば2008年の20%が最大だった場合には40万をストックしておき)、40万円が尽きたら停止する、といった手法が王道だと思います。リスクを一定レベルに抑えるという意味では有効な手法ですね。

なお、上記どちらの設定でも、資金200万円を超えてくれば成績が近づいていきます。

そのため、DD中のものが多いため申し訳ないところもあるのですが、

DDから回復できるかどうかが1つの勝負とはいえるのかもしれないですね〜。

何より私自身期待しているのですが苦笑



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