シストレ駆け出しの頃にはまる罠(6)


シストレ駆け出しの頃にはまる罠(6)
2010年10月23日(土) 21:38:14 トレシズ
 
今日は、「マーケットインパクトについて考える」というテーマでいきたいと思います。

マーケットインパクトとは

「自身の売買が買値の上昇や売値の下落をもたらすこと」

で、システムトレーダーにとっては無視できない項目です。


マーケットインパクトを考慮した戦略でないと、実際の運用の際に、

「自分が買い注文を入れたら、買値が大幅に上昇してしまった」
「板の薄い銘柄に買い注文を入れたら、ストップ高気配になってしまった」

などといった問題が発生し、計算通りのパフォーマンスを得ることができなくなる可能性があります。


シストレを始めたばかりの頃に陥りやすい、マーケットインパクトを考慮していないロジック内容として、代表的なものに以下のようなものがあります。


■投資対象銘柄の売買代金を考慮していない

たとえば、1日の売買代金が10億円を超えるような銘柄でも、500万円以下の銘柄でも構わず同じように売買するように設定したロジックは、元々無理があります。

5千万円以上でも1億円以上でもいいのですが、売買代金がある程度大きい銘柄のみを売買対象にするようにすると、マーケットインパクトの影響を軽減できます。

基本的には1銘柄あたりの投資金額が大きい場合には売買代金制限も上げるようにするといいと思います。

運用資金が1千万円以上などある程度大きい方の場合、売買代金制限を3億円以上などに上げたほうが無難かもしれませんね。

イザナミの設定方法は、バックテスト画面の「出来高の少ない銘柄は省く」にチェックを入れ、右側の数値入力欄に売買代金制限1億円以上なら「10」と入力してください。

※売買対象を日経225銘柄や、時価総額上位銘柄に絞っている場合などにはこの項目は無視してもらっても問題ありません。

※また、「戦略の利用者数増加によるマーケットインパクトが気になる」という方は、この売買代金制限を上げることにより対策することができます。このへんについて詳しくは後日掲載します。


■1銘柄あたりの投資金額に上限を設定していない

たとえば1日の売買代金が1億円の銘柄に1千万円も入れてしまうと、それだけで板に多大な影響を及ぼします。

1日の売買代金の10%分も買おうとするとおそらくは証券会社の注文画面で警告が出るとは思いますが、実際買うときには板を押し上げてしまい、売るときには板を押し下げる形になり、期待通りの成果を上げることができない可能性が高くなります。

1銘柄あたりの投資金額の上限は、直近の売買代金の0.50%以下に設定したほうがいいでしょう。この数値は小さければ小さいほどいいです。

イザナミの設定方法は、最適分散投資画面の「1銘柄の投資上限制限」にて、「直近出来高の0.50%相当の株数を上限に設定」といった感じで入力してください。


■投資対象銘柄の株価に下限を設定していない

たとえば1円の銘柄を買おうとした場合、自分の買いによる影響で買値が2円になった場合、それだけで100%の誤差が出ます。

こうした状況を想定した上でプラスになるロジックならいいのですが、そうでない限りは「株価に対して1Tickあたりの占める割合が低い銘柄」のみを売買対象とした方が無難です。

具体的には、株価が最低でも100円以上の銘柄のみを売買対象とする、などです。

低位株を除外することにより、

・うっかり上場廃止銘柄に仕掛けてしまった
・株価が急落して、1銘柄で50%の被害が出てしまった

などといったことをある程度防げるというメリットもありますし、何より低位株は1Tickの占める%が大きいため、値動きを見ていると相当心臓に悪いもののため、除外する効果は想像以上に大きいものでしょう。

イザナミの設定方法は、バックテスト画面の「株価の低い銘柄は省く」にチェックを入れ、制限する株価を入力してください。

※売買対象を日経225銘柄や、時価総額上位銘柄に絞っている場合などにはこの項目は無視してもらっても問題ありません。

※また、この項目は特に絶対こうしなければならない、というものではありません。実運用に耐えられるものであれば、低位株限定という戦略もありだと思っています。かのB・N・F氏も低位株7952河合楽器の大株主として四季報に載ってるぐらいですし笑



このマーケットインパクトの問題は非常に難しい問題で、私自身現在も研究中なのですが、次回はストラテジーのマーケットインパクト対策について書いてみたいと思っています。



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