システムトレードブログ

シストレ駆け出しの頃にはまる罠(34) 1戦略を過信してはいけない

今日は相当ひさしぶりの罠シリーズで、

「1戦略を過信してはいけない」

というテーマについて書かせていただきたいと思います。

結構ユーザー様からのお問い合わせで、

「過去の成績が良い戦略1つに、集中投資した方が儲かるのでは?」

というご意見をいただくことがあります。

これはある意味、必ずしも間違っているというわけではありません(ぇ

といいますのも、

もしその戦略のフォワード成績が良ければ、

これはあながち間違いでもないからです。

とはいえ、

誰にもその戦略の未来の成績など分かるはずもありません汗

もし分かっていたら、誰でもその戦略を使うはずです苦笑

たとえば極論で、

総資金300万で、1銘柄に300万投入するような戦略があったとします(ぇ

そして、買いで仕掛けた銘柄がストップ高にでも張り付けば、

かなりの利益率になります。

一方、

ストップ安にでも張り付くような事態になれば、

想像を絶するDDになります苦笑

1戦略単位とは、このように荒いものです。

つまり、1戦略単位でも銘柄分散をするのがリスク分散につながるように、

1戦略と複数戦略では、リスク分散の度合いが違うということですね〜。

1戦略に依存してしまいますと、

将来的な成績は全てその1戦略に依存してしまいます。

これは結構個別銘柄の動きと似ているところがあるとは思っておりまして、

たとえば

「この銘柄は株価300円に対して1株利益100円!PER的に相当割安だから上がるはずだ!」

と思われるような銘柄が、

必ずしも上がるわけではないのが株の世界です。

PER的に割高だと思われる銘柄が、

なぜか人気化して暴騰したりするものです。

これがなぜかは非常に複雑な要素が絡み合っているため難しいところがあるとは思います苦笑

とはいえ、このように理由がない上げや下げがあるのが、

相場の本質だと思っていますね〜。

このように、1銘柄単位ですと、

非常に理不尽な動きをする場合が多く、

自分の資産を1銘柄に預けるというのは非常に危険なことだと思っております。

これと同様に、

「シストレでは、1戦略に資金を預けるよりは、複数戦略に分散することがより一層のリスクヘッジにつながる」

と私自身は考えております。

また、資金が大きくなってきますと、

マーケットインパクトも絶対無視できないようになります。

1銘柄に30万程度仕掛ける分にはそこまで圧力はないと思いますが、

これが1銘柄に300万仕掛けるようになったらどうでしょうか。

たとえば朝一に300万の成買を仕掛けるのは、

新興銘柄ですと特に成買の数量で板を押し上げるのは必然でしょうし、

見た目的にも結構インパクトがあります苦笑

資金が大きくなってきますと、

「仕掛けられる銘柄数が減ってくる」

という本質があります。

これはまさに、マーケットインパクトによるものです。

そのためですが、

もちろん大型株限定ロジックのような相当売買代金大き目の銘柄にシグナルを絞った戦略であれば別ですが、

新興銘柄主体のロジックの場合ですと、

どうしても資金量が大きくなってきますとパフォーマンスが落ちるものがあるのは必然です。

そのため、こういった際にどうすればいいのか?といいますと、

「戦略を増やして資金を分散するのが好ましいのではないか?」

という結論になります汗

個人的には、やはりといいますか、

「戦略の将来的な成績には個体差がある。そのため、成績がいいものを伸ばしていくしかない」

という考え方が、ベースだったりしますね〜汗

1戦略に依存してしまいますと、

その戦略がこけてしまった場合に、

途方に暮れてしまいます苦笑

これを避ける手法は、やはりといいますか、戦略分散だと思っております。

トレシズの「シストレ駆け出しの頃にはまる罠」の記事

前々記事:シストレ駆け出しの頃にはまる罠(32) シストレのトータル成績と継続
前の記事:シストレ駆け出しの頃にはまる罠(33) フォワードテストをおろそかにしてはいけない
今の記事:シストレ駆け出しの頃にはまる罠(34) 1戦略を過信してはいけない
次の記事:シストレ駆け出しの頃にはまる罠(35) リスク管理を徹底的に理解することが重要
次々記事:シストレ駆け出しの頃にはまる罠(36) リスク量を把握することが大事

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