マーケットインパクトを無視できる指標?
個人的に、
「マーケットインパクトの影響を無視できる可能性がある指標ではないか?」
として注目しているのが、「一目均衡表」です。
一目均衡表は故人である細田悟一氏:ペンネーム一目山人(いちもくさんじん)により開発された指標です。
一目均衡表は元々は「新東転換線」という名前で、特定の時間枠の中での相場の動きとその中心価格を考慮して、将来の株価を予測しようという指標で、主にトレンドフォロー系の指標として使われています。
この指標の開発に、学生2000人を動員、7年もの歳月がかかったというのだから驚きですよね〜。指標の開発というものは並じゃなく時間と労力がかかるんだなぁ、と思い知らされます。
ここで注目なのが、一目均衡表は、
「知る人や、信じる人、応用する人が多くなるほど、その価値が増す」
と一目山人本人が言っていることです。
一般的なテクニカル指標は、多くの人が使えば使うほど効果が落ちると言われていますが、一目均衡表はその逆、ということになります。
これが本当だとすれば、個人的には、
「一目均衡表を使ったロジックほど将来的に堅牢な戦略はないのではないか?」
と考えています。
■一目均衡表の代表的な見方
・転換線が基準線より上にあれば買い
・転換線が基準線より下にあれば売り
・株価が雲の上なら買い
・株価が雲の中ならトレンドの変わり目
・株価が雲の下なら売り
当然、上記指標をそのまま使っても実運用に耐えうるものはできません。
ただ、順張りロジックを開発する上で、一目均衡表は非常に可能性のある指標ではないだろうか、と考えています。実際の値動きを見ていても、異常な上昇を見せるのは株価が雲の上にある場合が多いですしね〜。
一目均衡表の効果については、今後の研究材料ですね。
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