システムトレードブログ

逆指値を語るシリーズ(7)

トレシズスリッページ対策

今日は、「スリッページと銘柄分散数」について書かせていただきたいと思います。

今日の内容は特に独断と偏見が混ざっており、あくまで私の個人的な考えというだけで、絶対正しいというものではないとお考えください汗

まず、多くの方が気になられるのが、

「戦略の検証結果で表示される建値と、実際の約定値がずれること」

だと思っております。

たとえばですが、

「戦略の検証結果では100円で約定したことになっているのに、実際には110円で約定している。10円損しているなぁ」

という感じですね汗

おそらくですが、ほぼ全てがこれに凝縮されていると考えます苦笑

私自身も数日前に、ネクストやコモンウェルスでここ最近ではかなり大きい+10%近くのスリッページがありましたが(ぇ

ただおそらくその中でも、

・こういったスリッページを特に気にされる方
・逆に、あまり気にしない方

に分かれるのは事実なのかもしれません。

ちなみに、私の場合は完全に後者寄りです(ぇ

これはいつも書かせていただいているのですが、

正直相当分散投資しておりますため(販売戦略よりもだいぶ多くの銘柄に仕掛けておりますため)、

・忙しいため1銘柄単位でのスリッページをあまり見ていないので、気がついたら保有銘柄から消えているため(コラ
・また、1銘柄の比重が小さいので、1銘柄単位で特大スリッページが発生したとしても、全仕掛け銘柄で平均しますとスリッページの値はだいぶ小さくなるため

といった理由が大きいのかもしれませんね〜。

この「銘柄分散数を増やす」というのは、スリッページを抑える手法としては非常に有効です。

といいますのも、

日々スリッページが大きい銘柄というのは、たいてい限られるためです苦笑

これはおそらく多くのシステムトレーダーの方のブログを同じ日に見ると非常に分かりやすいのですが、

7/25のネクストで滑った方は実際多いようです汗

これはもちろん板が薄く、滑りやすい銘柄なのでやむをえないところもあるのですが、

だとしましたら、

「資金全体に対する、1銘柄単位のスリッページの影響を抑えてしまえばいい」
 ↓
「つまりは、銘柄分散数を増やして、1銘柄単位のスリッページの影響を希薄化してしまえばいい」

ということになります。

これはメンタル的な効果もあると考えられまして、

たとえば資金に対して銘柄分散数が3銘柄というスタイルの方と、

資金に対して銘柄分散数が10銘柄というスタイルの方ですと、

間違いなく銘柄分散数が3銘柄の方のほうが1銘柄の動きを気にしてしまうだろう、

とは考えられます汗

そのため、こういったメンタル的な負荷を軽減する上でも、銘柄分散数を増やすのは効果があると考えてはおります。

個人的な実運用上でも、

たとえば3銘柄分散の場合ですと

ネクスト・コモンウェルス・インフォテリア

といった感じですが、

10銘柄分散にしますと、

ネクスト・コモンウェルス・インフォテリア・ケネディクス・東京電力・パルステック・ネットイヤー・日本トリム・マーベラスAQL・アイフル

といった感じで、その他銘柄はスリッページが小さいので平均をとりますとスリッページはだいぶ軽減されます。

スリッページとは若干ずれたお話となりますが、

資金が小さいうちは3〜10銘柄分散などでも戦いやすいと思うのですが、

資金が億近くなど大きくなってきてしまいますと、やはり3〜10銘柄分散では相当厳しくなってくるとは思います汗

といいますのもいくつか理由はありますが、

・1銘柄に数千万など投入して耐えられる銘柄はそこまで多くはないため
・また、その際の値動きによる精神的な負荷も、銘柄分散数が少ないほど大きくなってしまうため
・また、翌日成売という手仕舞いだったとしまして、たとえば2000万分の売り板を成りでぶつけたとしましたら、結果はともかく相当迫力が出てくるため(ぇ

などといった感じでしょうか苦笑

上記はあくまでざっくりとではありますが、

たとえばB・N・F氏の記事でも、

「資金が増えれば増えるほど取引が難しくなった」

というニュアンスの内容が書かれています。

これはやはり、資金が大きいほど銘柄や取引手法等が限られてくるためだとは思いますね〜。逆指値であればもちろんここにスリッページも含まれると思います。

もちろん、B・N・F氏ほどの資金で運用するというのははっきり言って夢物語ではありますが苦笑、

…ただ、

「そろそろ資金が増えすぎて運用がしづらくなってきたなぁ」

といったかっこいいセリフを言ってみたいとは思いますよね笑

銘柄分散数を増やしますと、

・資金が増えても継続しやすい
・また、スリッページ平均は明らかに減らせる
・そのため、分散数が少ない場合に比べるとスリッページが気にならなくなる

というメリットはあると思いますので、

おそらくスリッページ対策としては一案だとは考えていたりしますね〜。

…実はまだまだ書かせていただきたいテーマがあったりするのですが(ぇ、

このあたりはまた次回書かせていただきます苦笑

そういえば戦略開発の方ですが、

売りトレーリングストップ系戦略が仕上がってきまして、次はこれで行かせていただければと思います。

これはやはり前日完結するというコンセプトに反するためゴッドには組み込めないのですが、

ただ詳細が決まりましたら詳しく書かせていただきますね。

こちらもまた、成績が悪い売り戦略の過去のご購入者様には割引させていただきたいと考えております汗

トレシズの「スリッページ対策」の記事

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