デイよりもスイングの方が期待値が高い理由とは?
たとえばですが、1日オーバーバイト型のスイングと、寄り引けのデイを、
売買代金制限を1億にした上であとはイザナミのデフォルト設定で検証してみます。
そうしますと、
もちろん何の条件も入れていませんのでどうしようもない結果にはなりますが、
スイング→期待値0%
デイ→期待値−0.05%
となりまして、一見スイングの方が優秀に見えます。
たとえばですが、ヒノカグ【上方ブレイク】なども、デイトレード版とスイングトレード版を比較しますとスイングトレード版の方が期待値が高くなります。
これはたいていの戦略に言えることでして、
多くの場合、同一のロジック内容ですと、
デイよりもスイングの方が期待値が高くなる場合が多いと思いますね〜。
ただ、ここで重要なことは、
「スイングの方が1トレードあたりの期待値が高いから常にスイングの方が優秀、ということではない」
とは思っていたりしますね〜(ぇ
具体的なスイングとデイの検証結果は以下の通りです。
■翌日寄成で買い→翌日寄成で売り(スイング)
総取引回数: 2720872回
期待値: 0.00%
2005年の期待値: 0.18%(取引回数: 308063回)
2008年の期待値: −0.16%(取引回数: 218023回)
2011年の期待値: −0.07%(取引回数: 170183回)
2013年の期待値: 0.20%(取引回数: 143574回)
■翌日寄成で買い→当日引成で売り(デイ)
総取引回数: 2720872回
期待値: −0.05%
2005年の期待値: 0.04%(取引回数: 308063回)
2008年の期待値: −0.11%(取引回数: 218023回)
2011年の期待値: −0.04%(取引回数: 170183回)
2013年の期待値: −0.03%(取引回数: 143574回)
つまり、2005年や2013年のような上昇トレンドでは買いはスイングの方が優秀ですが、
実は2008年や2011年のような下落トレンドは買いはデイの方が優秀、
ということですね汗
これはもちろん戦略にもよりますので、一概に言えることではありません。
あくまで、上記の条件で全シグナルを検証した結果です。
また、上記例ですと、
デイの方が優秀とはいえ、それでも期待値は−0.11%や−0.04%ですので、
「下落トレンドでは実は買わない方が期待値が上がる場合がある(期待値が0%になるため)」
ということですね〜汗
また、買いスイングの方が期待値が高くなる理由の多くは、
「総取引回数が多い2005年など、上昇トレンドの期待値が高いため」
だと思われます。
ただ一方、買いスイングは上記例から見ましても、下落トレンドに弱いことは明らかです苦笑
そのためですが、もちろん絶対正しいというわけではないですが、
「常に買いスイングで戦う必要はない」
というのは1つの考え方ではないかと思っていますね〜。
おそらくですが、たとえば2012年5月や2013年6月などにDDが大きくなるポートフォリオの場合、
・買いスイングの比重が高すぎる場合
・売りがない場合
などの理由が大きいと考えられます。
実際のところ、ヒノカグ【上方ブレイク】にしましても、
2013年6月につきましてはスイングではDDになりましたが、デイではほぼDDなしと、差が顕著に出ました苦笑
かといって、
「だとすると、下落トレンドでは買いは全てデイにすべきなのだろうか?」
という疑問が沸いてはくると思いますが、
これは必ずしもそういうことではないとは思っていたりしますね〜(ぇ
といいますのも、
「何を持って下落トレンドと判断するのかどうかが分からない」
ためです苦笑
…もちろん、2008年などは実際下落トレンドということがリアルタイムで分かるぐらい極端な相場ではありましたが汗
また、お忙しい方の場合ですと特に、上記のような検証に時間をさけない事例も多いと思います。
私の場合ですと最近は、
「スイングの割合を増やしすぎないようにする」
という、ポートフォリオの全戦略数に対して、スイングの戦略数を調整することにより、
リスクヘッジをしています。
こうしますと、全戦略がスイングではなく、デイもある程度含まれますため、
「自動的に日々の持ち越し分が、資金に対して極端には高くない%になる」
ということが実現できるわけですね〜。
もちろん、2013年初頭のような年初来高値を更新し続ける地合ではおそらく全戦略が買いスイングでもいいぐらいですが(ぇ、
スイングの割合を落としますと、おそらく上昇トレンド以外におけるDDに差が出てくると読んでいます。
といいますのも、2008年のような下落トレンドでは、おそらくはスイングのみの構成よりは、スイング+デイの方が日々の保有が軽いためDDが抑えられるのでは?という読みです笑
上記はあくまで個人的な考えでして、絶対正しいものではないためあくまでご参考程度にお考えいただければと思いますが、
「必ずしも買いスイングのみで構成したポートフォリオが正しいとは限らない」
ということは言えるのではないか?と考えてはいたりしますね〜。
■スリッページを防ぐための指数「難スリッページ指数」を考えてみた
http://blog.livedoor.jp/nipperjapan/archives/30092087.html
ニッパー様にご紹介いただき恐縮です、
また、何よりもすぐに検証される行動力を見習わせていただきたいところです笑
もしかしたらですが、
インデックスやジパングが入っているのが微妙な気もしますので苦笑
これに最低購入価格(単元価格)を何かしらで割った数字(?)を掛けました、
「出来高÷単元株数×最低購入価格(を1000などで割った数字?これは試していないので調整が必要とみます汗)」
というのも有効かもしれませんね〜。
上記は売買代金と似た意味になってしまいますので、何かしらの工夫は必要だとは思いますが汗
もしくは、
「出来高÷単元株数」
でソートした上で、
「最低購入価格(単元価格)が一定値以下のものは除外する」
などでしょうか。(最低購入価格が1万以下のものは除外するなど)
これは個人的な経験上なのですが、
株価5,000円で1株単位という銘柄よりは、
株価300,000円で1株単位という銘柄の方が滑りにくいと思っているためですね〜。
分かりやすい事例ですとUSシステムズやプロパストなどですが、
JASDAQやマザーズの単位が細かい銘柄は実際滑る場合が多いような気がします汗
といいますのも、
5,000円の銘柄に100株ぶつけるのは容易ですが、
300,000円の銘柄に100株ぶつけるのは容易ではないためですね苦笑
瞬間的な買い数量が、単元価格が大きいほど集まりにくいのではないか、と読んでおります。
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