複数売買ルールの作り方(2)
複数売買ルールの作り方につきましてはだいぶ虫食い更新になってしまっていますが汗
こちらにつきましてはある程度記事数がまとまりましたら、分かりやすくリンクをまとめさせていただきますね苦笑
■複数売買ルールの作り方(2)ユーザー定義指標を設定する
まずは、前回のおさらいです。
買い戦略Aをベースとして、売り戦略Bを一体化させていきます。
まずは買い戦略Aと売り戦略Bの仕掛け条件です。
◆買い戦略Aの内容
株価の低い場合は取引しない。→250円以下
売買代金の少ない場合は取引しない。→売買代金の15日間平均が50千万円以下の場合
対象銘柄→全ての個別株
<仕掛け条件>
当日:移動平均(終値)(25)が移動平均(終値)(75)より大きい(同じ含む)
1日前:5日連続で移動平均(終値)(25)が移動平均(終値)(75)より小さい
翌日寄付で買いを仕掛ける
※これはライブラリにある「ゴールデンクロス(25日線75日線)」で、仕掛け→ライブラリから選択→基本ライブラリの中にあります。
<手仕舞い条件>
翌日寄付で手仕舞いする
◆売り戦略Bの内容
<仕掛け条件>
当日:NYダウ(前日比%)が0より大きい
当日:ランキング(売り戦略B)用(順位)が10より小さい(同じ含む)
翌日逆指(終日)(終値−5%)で売りを仕掛ける
<ランキング条件>
株価の低い場合は取引しない。→100円以下
売買代金の少ない場合は取引しない。→売買代金の15日間平均が10千万円以下の場合
対象銘柄→2013年8月の貸借銘柄
難スリッページ指数が大きい順にランキングする
<ユーザー定義指標>
難スリッページ指数:出来高÷単元株数(計算結果の値は、小数点付きデータとして扱う)
<環境データ>
NYダウ
https://www.torezista.com/assist/dji.html
からダウンロードできます。
<手仕舞い条件>
当日引けで手仕舞いする
基本的には、
売り戦略Bで設定されているものを複数売買ルールにそのまま打ち込んでいくだけです。
売り戦略Bでユーザー定義指標が使われているのであれば複数売買ルールにもユーザー定義指標を設定する必要がありますし、
売り戦略Bでユーザー定義指標が使われていないのであれば複数売買ルールにはユーザー定義指標を設定する必要はありません。
上記例ですと、売り戦略Bではユーザー定義指標「難スリッページ指数」が設定されていますので、
もちろん複数売買ルールにもユーザー定義指標を設定する必要があります。
この際に、理想を言えばPCが二台あると便利です苦笑
といいますのも、左のPCで売り戦略Bの設定を開いておき、
右のPCで複数売買ルールを作るといった方が設定を見ながら作れるので分かりやすいためですね〜。
PCが一台しかない方の場合には、
売り戦略Bをまずは開き、設定をかたっぱしから紙などにメモしておくといいかもしれません。
私の場合ですとどういう手順で移植するかといいますと、
(1)ユーザー定義指標
↓
(2)環境データ
↓
(3)相場情報
↓
(4)ランキング情報
↓
(5)売買ルール
という手順です。
といいますのも、売買ルール内で環境データやユーザー定義指標が使われている場合、
もちろん元となる環境データやユーザー定義指標がないと設定そのものができないためですね苦笑
そのため、上記順というのは覚えておいて損はないと思います。
まずは上記の順番にのっとり、ユーザー定義指標の設定からです。
これは売り戦略Bに「難スリッページ指数」というユーザー定義指標が設定されているためであり、
もちろん移植しようとしている戦略にユーザー定義指標が存在しない場合には、この工程は無視していただいて結構です。
(1)まずは左の「ユーザー定義指標を作る」タブをクリック
↓
(2)左下「+」をクリック
↓
(3)名前を付ける小さいウィンドウが開きます。ここに、売り戦略Bで設定されている「難スリッページ指数」という文字を入力します。
↓
(4)次に右側の値の設定です。
難スリッページ指数:出来高÷単元株数(計算結果の値は、小数点付きデータとして扱う)
ですので、この通りに設定をしていきます。
これは要するに、そっくりそのまま売り戦略Bの設定を打ち込んでいく、ということです。
左側に別PCがある場合には、売り戦略Bと同一の設定になっているかどうかを確認しながら進めていくといいかもしれませんね〜。
そして、ユーザー定義指標が複数ある戦略の場合には、再度左下「+」を押し、
売り戦略Bで設定されている全てのユーザー定義指標を設定していきます。
設定しおわりましたら、このユーザー定義指標の設定は完了です。
ここまでできましたら、一応ファイルを保存しておくといいと思います笑
といいますのも、ゼロから設定しなおすのは面倒なためですね〜苦笑
上部「設定の保存」をクリックし、
「複数売買ルールテスト」などといった分かりやすい名前を付けて、デスクトップなどに保存しておくといいかもしれません。
次回以降は、イザナミを立ち上げた後設定の読み込みで、デスクトップの「複数売買ルールテスト.str」を読み込みますと、
今回設定した部分までのファイルが読み込まれますので便利です。
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