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複数売買ルールの作り方(3)

トレシズ複数売買ルール

■複数売買ルールの作り方(3)環境データを設定する

戦略によっては、NYダウなどの環境データが使われている場合があります。

「環境データとは何なのか?」

といいますと、要するにイザナミにはない外部データのことですね〜。

たとえばNYダウを始め、ドル円などの為替の日次データなど、

イザナミのデータベースにはないデータを使いたい場合には、

この「環境データ」を使う形になります。

トレシズ戦略ですと、環境データを使う戦略としては今のところNYダウを使うものが大半ですので、

正直NYダウの設定方法だけ覚えておけば十分だと思います苦笑

下記例の売り戦略BではNYダウが使われているため、複数売買ルールにももちろんNYダウを設定する必要があります。

NYダウなどの外部指標が使われていない戦略を移植する場合には、この作業は無視していただいてOKです。

まずは、前回デスクトップに保存しておいた「複数売買ルールテスト.str」を、設定の読み込みから読み込んでおきます。

◆買い戦略Aの内容
株価の低い場合は取引しない。→250円以下
売買代金の少ない場合は取引しない。→売買代金の15日間平均が50千万円以下の場合
対象銘柄→全ての個別株

<仕掛け条件>
当日:移動平均(終値)(25)が移動平均(終値)(75)より大きい(同じ含む)
1日前:5日連続で移動平均(終値)(25)が移動平均(終値)(75)より小さい
翌日寄付で買いを仕掛ける
※これはライブラリにある「ゴールデンクロス(25日線75日線)」で、仕掛け→ライブラリから選択→基本ライブラリの中にあります。

<手仕舞い条件>
翌日寄付で手仕舞いする

◆売り戦略Bの内容
<仕掛け条件>
当日:NYダウ(前日比%)が0より大きい
当日:ランキング(売り戦略B)用(順位)が10より小さい(同じ含む)
翌日逆指(終日)(終値−5%)で売りを仕掛ける

<ランキング条件>
株価の低い場合は取引しない。→100円以下
売買代金の少ない場合は取引しない。→売買代金の15日間平均が10千万円以下の場合
対象銘柄→2013年8月の貸借銘柄
難スリッページ指数が大きい順にランキングする

<ユーザー定義指標>
難スリッページ指数:出来高÷単元株数(計算結果の値は、小数点付きデータとして扱う)

<環境データ>
NYダウ
https://www.torezista.com/assist/dji.html
からダウンロードできます。

<手仕舞い条件>
当日引けで手仕舞いする


NYダウのデータは、上記URLからダウンロードの上、デスクトップなど分かりやすい場所に保存しておいてください。

このあたりはイザナミHPのチュートリアル「環境データの利用方法」も参考になります。
http://www.izanami.jp/v2support/bkt_envdata.html?ac=1

…あれ、イザナミHPのロゴが変わりましたね〜。

と、余談はさておき(ぇ

次に、複数売買ルールに環境データを設定していきます。

(1)まずは左の「環境データを使う」タブをクリック
 ↓
(2)左下「+」をクリック
 ↓
(3)名称未定義-1をダブルクリックしますと、名前を付ける小さいウィンドウが開きます。ここに、売り戦略Bで設定されている「NYダウ」という文字を入力します。
 ↓
(4)次に右側の「ファイルを選択」で、デスクトップに保存した「NYダウ.csv」を選択してください。
環境データ指定ウィンドウでは時系列を「日別」にする点のみご注意ください。

これは要するに、日足のような一日単位のデータの場合には日別になるということでして、月単位のデータの場合には月別になるということです。
NYダウは一日単位のデータですので、日別にします。
 ↓
(5)CSVファイルの読み込みが終わりましたら、ちゃんと設定されているかどうか確認するために、「環境データの表示」ボタンを押すといいと思います。
画像のように表示されていれば、NYダウが正常に設定されています。

一番上が空になってしまいますのは、
NY市場は夜に始まりますので、たとえば平日の19時などに上記読み込みを行った段階ではNYダウの値が存在しないためですね〜。そのため通常は一番上が空欄になるのは正常です。

たとえばNY市場が終わった朝6時以降などの段階で、NYダウ変換ツールで「最新のNYダウを追加する」にチェックを入れた上でダウンロードし、上記のように読み込みますと、一番上に最新のNYダウのデータが表示されていると思います。

環境データは基本的にはこんな感じでしょうか。

ここまで終わりましたら、また恒例のファイルの保存です笑

上部「設定の保存」をクリックし、

「複数売買ルールテスト」などといった分かりやすい名前を付けて、デスクトップなどに保存しておくといいかもしれません。

複数売買ルールの作り方(3)(1)

複数売買ルールの作り方(3)(2)

トレシズの「複数売買ルール」の記事

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