システムトレードブログ

逆指値を語るシリーズ(8)

トレシズスリッページ対策

今日は久々に逆指値を語るシリーズです笑

各証券会社に逆指値が導入された時期は個人的にも記憶が定かではないのですが(コラ、

いろいろネットで調べてみましたところ、

SBIや松井に導入されたのがどうも2007年2月中旬頃のようです(ぇ

カブドットコムはもうちょっと早かったようですね〜。

もちろんアメリカではだいぶ前からあったようですが、

日本はやはりこのあたりがだいぶ遅れているということで苦笑、

ここから1つ導き出される答えとしましては、

「2007年以前の検証において、スリッページ負荷をかけて検証することにあまり意味はない」

ということでしょうか(ぇ

といいますのも、

個人が利用する証券会社の主力としてはやはりSBIが挙げられると思いますが、

2007年2月中旬頃に逆指値が導入されたとしましても、

それが頻繁に使われるようになるまでにもある程度の期間を要すると考えられるためですね〜苦笑

これは個人的な推測でしかないのですが、

それ以前の時代にはやはり、

高値ブレイクアウトで仕掛けるにしても目視ベースが主力であったと考えられるため、

証券会社のシステムにおける逆指値注文ほどは執行速度が速くなかった可能性が高いのではないか?

と読んでおります。

…もちろんこれは私個人の勝手な推測ですので、生暖かい目でご覧いただけると助かりますが汗

ただ一方、最近の動きを見ておりますとやはりスリッページも無視できないものになってきた感もありますし、

これはおそらくは逆指値が以前に比べると頻繁に使われるようになってきたことを意味するとは思っていたりしますね〜。

私個人の考えとしましては、

「スリッページは、過去の検証の際にスリッページ負荷をかけて検証するものではなく、自分自身の運用開始日以降において、フォワード成績で実際に発生したスリッページ平均分の負荷をかけて検証するもの」

だとは思っております(ぇ

これはどういうことかといいますと、

普通戦略を開発する際には、

(A)2000/01/04〜現在

という期間で検証すると思います。

一方、たとえば戦略を実際に運用する際には、最適分散投資ファイルにおきまして

(B)ご自身の運用開始日〜現在

という期間で検証する形になるかもしれません。

これは個人的な持論ですので正しいというわけでもないという点をご留意いただけるとありがたいのですが汗、

Aの検証方法でスリッページ負荷をかけるのはあまり意味がないことだとは思っております(ぇ

一方、Bの方ではスリッページ負荷をかけるのが必要だと思っております。

といいますのも、

たとえば複利などで運用した場合、

初期資金150万円で運用開始し、

イザナミの検証上では200万円になっていたとします。

この際に、現実ではスリッページにより180万円にしかなっていなかった場合、

180万円しか持っていないのに、200万円分のシグナルが出るという、

オーバーレバレッジ的な状態になってしまうのが問題だと考えます汗

そのため、こういった際にはやはり180万円分のシグナルにおさめるのがやはりリスク管理面から考えても自然です。

180万円分のシグナルに調整するためには、

やはり日々の取引毎のスリッページを記録しておき、

バックテストファイル側のスリッページ負荷を調節するというのがやはり一般的でしょうか。

具体的には以下のような手順です。

(1)バックテスト側のスリッページ負荷は、初期では0%にします。
 ↓
(2)2013/08/01から運用開始したとします。日々のトレードにおきまして、発生したスリッページをメモしておきます。

銘柄A: スリッページ0.5%
銘柄B: スリッページ2.0%
銘柄C: スリッページ0%
銘柄D: スリッページ0.1%
銘柄E: スリッページ0.4%
→その時点でのスリッページは3÷5=0.6%
 ↓
(3)個人的には、同時逆指値検証で試した限りでは、おおよそ50〜100トレードでその戦略のスリッページ平均値が見えてくる場合が多いとは思っております。できれば、上昇トレンドと下落トレンド両方の数値があるといいかもしれません。ひとまずは、上記の数をこなした後に最終的なスリッページ平均値を割りだします。今回は0.6%とします。
 ↓
(4)あとは、
・バックテスト側のスリッページ負荷を0.6%
・最適分散投資側の運用開始日は2013/08/01
という感じにしますと、現実とイザナミの誤差が小さくなると考えられます。

手を抜く場合には、バックテスト側はスリッページ負荷0%のままで、最適分散投資側の売買手数料を増やすことにより検証上と実際の誤差を調整する方法もあると思います(ぇ

正直なところ、

私自身はバックテストファイルにスリッページ負荷をかける意味があまりないとは思っているタイプでして(コラ、

もし逆指値戦略で負けている時期があるとしましたら、

「それはスリッページによって負けているのではなく、その地合をその戦略が苦手としているため」

という考え方の方が強かったりしますね〜汗

スリッページの影響が大きい=銘柄分散数が少ない=1銘柄に投入しすぎ

ということの裏返しとも言えるかもしれませんため、

もしスリッページの影響が大きすぎると感じられた際には、

逆指値の成行か、それとも逆指値の指値かというよりは、

まずは銘柄分散数を増やしますともっと劇的な効果があるとは考えております。

…と、なかなか個人的な考えが強い内容とはなってしまいましたが、

あくまで1つの考え方としてとらえていただけると幸いです汗

トレシズの「スリッページ対策」の記事

前々記事:逆指値を語るシリーズ(6)
前の記事:逆指値を語るシリーズ(7)
今の記事:逆指値を語るシリーズ(8)
次の記事:スリッページを抑制する画期的な方法?
次々記事:逆指値を語るシリーズ(9)

おすすめ記事

スリッページ幅によって、その後の値動きが形成される?

もちろん現時点ではというお話ですが、私の環境の場合ですと、超順【L】はたいした滑…

逆指値を語るシリーズ(3)

さきほどまでちはやふる2を見ておりましたが、相変わらず熱いですね〜。かるたでここ…

> このページのURLをPCメールアドレスに送る