システムトレードブログ

多元複利運用の根本(4)

トレシズ複利運用

今日は、よく書かせていただいているテーマではありますが、

多元複利運用におきまして、複数の証券会社に戦略を分散させる意味について書かせていただきます。

私の場合ですと現時点では、

ヒノカグ系など順張り戦略→ライブスター
ONB→SBI
その他スイング戦略→GMOクリック

という感じです。

「複数の証券会社の口座開設が面倒」
「結果は同じなんだから、証券会社は1つでもいいのでは?」

といったご意見もあるかと思いますし、また上記もある意味正しいです苦笑

私の場合ですと、なぜ複数の証券会社を使うかといいますと、

以下のような理由があります。

(1)証券会社に何かあったとき保証されるのは1000万までのため、リスクヘッジのため
(2)それぞれの証券会社の機能や売買手数料等に特色があるため、戦略毎に適した証券会社を割り当てるため
(3)たとえば全戦略のトータルがDDになった場合、1つの証券会社への一極集中の場合だとDD表示が大きくなり、精神的な負担が増加するため
(4)証券会社を増やすことにより、ログインしにくくするため(ぇ

まず、(1)はやはり基本といいますか、

銀行口座を複数持つのと同様のリスクヘッジ目的ですね〜。

一応持ち株については、ネット証券で買ったものは証券保管振替機構というところに預けられるためなくなるということはないらしいですが、

その他の現金残高につきましては、証券会社側で返済できない時など万一の場合には、やはり1000万までの保証とのことのようです。
(間違っていたらすいません汗)

1996年の山一證券の例もありますし、

慎重に行く場合にはやはり分散は考慮に入れるべきだと考えます。

(2)も結構重要で、

ワンクリック一括発注支援ツールが対応しているのがGMOクリック・ライブスター・SBIなので、

基本的には候補はこの3つが主体になるとは思うのですが、

やはりそれぞれに特色が異なり、

スリッページ抑制目的なら: GMOクリック
注文方法の多彩さを重視するなら: ライブスター
夜間PTSを使いたいなら: SBI

といった感じかもしれませんね〜。

トレシズ戦略でいいますと、ゴッドブレス2・ゴッドスプレッド以外は基本GMOクリックに向いています(ぇ

といいますのも、売買手数料の安さもさることながら、

あくまで推測でしかないですが、スリッページが最も小さいと予測される証券会社のためですね〜。

ゴッドブレス2はおそらく注文方法的に、ライブスターに最も向いていると推測します。

また、ライブスターはやはりIFD・IFOD・OCO注文などが相当便利で、

デイトレ戦略などの約定をいちいち確認することなく運用できますし、

また損切りを前日段階で設定可能なため、

私のように「全戦略に損切りを設定したい」という方には最もおすすめできる証券会社です笑

↓敷居は高い感じもしますが、以下のソースをうまいこと使いますと、ワンクリック一括発注支援ツールと同じような作業でIFDO注文を半自動的に行うことも可能です。

■株の自動売買ツールを作る(15)
https://www.torezista.com/blog/blog_1107/

実は今回トレード日記側のブースターで、

インターライフが特大スリッページでストップ高で約定しました苦笑

ただ、IFDOでストップ高での指値手仕舞いも入れてありますため、即座に自動的に損切りされました。

これがもしIFDOでなかったとしましたら結構DDになってしまったと思われますので、

こういった観点からも便利な証券会社です。

売買手数料が安いので、逆指値が使われていない戦略にも向いています。

そして、ゴッドスプレッドやONB(これは販売戦略ではありませんが苦笑)はある意味SBIが最も適していると考えています。

正直ライブスターでもいいとは思うのですが、

これは単に夜間PTSが使える点が大きいためですね〜。

手仕舞いのタイミングは難しいですが、個人的な実運用上では、時々夜間PTSでさばいた方が間違いなくパフォーマンスが良い気がしています苦笑

あとはやはり、SBIを併用することにより、

時には夜間PTSで買い保有を減らしたり増やしたりできる点も大きいです。

これはリスクマネージメントの一環ですが、

翌日明らかにギャップダウンするだろうと思われる際に、買い保有を減らせるというのは思った以上に大きい効果があると考えますね〜。

また、たとえば引成で手仕舞ったり引成で仕掛けたりする戦略が空ぶった場合など、イザナミの検証結果とずれる現象があった場合には、

夜間PTSで手仕舞ったり仕掛けたりして調整できる場合もありますので便利です笑

(3)の精神的な効果というのも、個人的に結構重視している部分です。

たとえばですが、戦略Aでは+10万となったものの、戦略Bで−30万のDDが発生したとします。

この際に、1つの証券会社にまとめている場合ですと、

表示されるDDは−20万となってしまいます。

これは結構どの戦略でDDが発生しているのかは紛らわしいところがありますし、

またトータルで−20万という表示ですと、成績のいい戦略Aにも自信がなくなってしまう懸念があります苦笑

これがもし戦略Aと戦略Bとで別口座に分かれていたとしましたら、

戦略Aは全然強気で継続できる可能性が高くなると思います。

…戦略Bには懸念が残りそうですが(ぇ

ただこういった感じで、精神的な負担をやわらげる効果があったり、

また各戦略の成績を掴みやすくなるため、

もちろんトータル収支には差はないのですが、

それでもメンタル的な面など、見えない部分に効果があるのではないか?

と考えていたりしますね〜。

(4)のログインしにくくするためというのはおまけでして(コラ、

個人的に日中に保有状況を確認するのをできるだけ避けるのを目標としているため、

複数の証券会社があったほうが、

「あれ、ここのパスワード何だっけ?汗」

といった感じでログインしにくくすることを狙いとしています苦笑

…あまり効果はありませんが(ぇ

私もそろそろカブドットコムもあわせて使い始めようかとは考えていたりはするのですが、

上記の中では特に「メンタル面」の観点から、証券会社分散はおすすめですね〜。

個人的には最近、売買手数料よりもこういったメンタル面を重視するようになっています笑

トレシズの「複利運用」の記事

前々記事:多元複利運用の根本(2)
前の記事:多元複利運用の根本(3)
今の記事:多元複利運用の根本(4)
次の記事:多元複利運用の根本(5)
次々記事:多元複利運用の根本(6)

おすすめ記事

複利運用について語ってみます笑

私自身は、「どんな戦略でも複利」というスタイルだったりしますが苦笑これは実際ど…

個人的な複利運用に対する考え方

・単利運用を採用するか?・それとも複利運用を採用するか?については好みが分かれ…

> このページのURLをPCメールアドレスに送る