多元複利運用の根本(5)
複利運用にもいろいろな手法が考えられると思います。
(1)日々利益分を全て再投資していく通年検証による複利
(2)一定期間は投入額を固定し、一定期間毎に発生した利益額によって再投資額を見直す、半期などの複利
まず、(1)の手法はイザナミにおける「複利運用通年」で、
私自身もこの手法を使っています。
これは要するに一日単位の複利で、
たとえば運用開始資金が200万だったとしまして、初日に10万の利益が出たとします。
この際に、次の日に210万円分のシグナルが出るのがこの手法です。
この手法の特徴として挙げられますのが、
・過去の検証上で、複利運用で最も通算利益率が伸びる手法
・常に利益分を再投資するため、荒い(利益が出るときも大きいが、損失が出るときも大きいため、資産曲線の振幅が荒くなる)
といった感じかもしれませんね〜。
たとえばトレード日記側のONBもこういう設定なわけですが、
常に利益分を再投資しておりますため、
「今日は10万勝ったけど次の日は10万負けた」
ということがザラにあります苦笑
ONBの運用開始初期ですと
「今日は4万勝ったけど次の日は4万負けた」
というレベルだったのですが、
だいぶ振幅が大きくなってきましたね〜汗
その戦略で利益が出てきますと自然と投入額も増えていく手法のため、
利益が出ている限りは将来的にどんどん勝ち額や負け額の振幅が大きくなっていく感じです。
そのためかなり荒い手法と考えますが、
個人的にはやはり、これが最も複利運用の醍醐味を味わえる手法だとも思っていたりしますね〜苦笑
多少荒さが気になるようになってきましたら、たとえば最適分散投資ファイルの個別投入資金などを90%などに減らすのも1つの手です。
こうしますと資金の10%は常にキャッシュで確保しておくようなイメージになりますので、どちらかというとメンタル的な効果が期待できるかもしれません笑
これは個人的な考えでして全くおすすめしているわけではないのですが、
私自身の多元複利運用に対する考えですと、
「元々小さい資金で開始するのが多元複利運用であり、利益分は元々はなかったもの」
「そのため、元本はある程度キープしたいものの、利益分は攻めに使う」
という感じかもしれませんね〜苦笑
私自身もなかなか難しいとは感じているのですが、
「元本は自分の資産だが、利益分は自分の資産ではない」
と思い込むことを目標としています笑
(2)の手法は、たとえば
「半年などは単利で運用し、半年後に利益が出ていたら投入額を増やすような手法」
です。
(1)の通年複利と何が違うのがといいますと、
・過去の検証上、通年複利ほどは通算利益率が伸びない手法
・ただ、半年は利益分をプールしておくようなイメージになるので、(1)の手法よりはだいぶ安定感がある手法(日々の損益幅の振幅も、(1)ほどは大きくなりません。)
という位置付けかもしれませんね〜。
これはどういうイメージなのかといいますと、
たとえば運用開始資金が200万だったとしまして、初日に10万の利益が出たとします。
この際に、次の日のシグナルは200万円分で、10万円はキャッシュでため込んでおくような感じの手法です。
そして、半年後に200万円のプラスになったとします。
この際に投入額を見直し、
最適分散投資側の総資金を300万円〜400万円に引き上げたりするようなイメージですね。
基本は単利に近い手法なので、
(1)の手法よりは安定感があるのが魅力かもしれません。
上記例ですと10万円を寝かせておく設定となるため、通年複利よりも資金効率が落ちるので、
過去の検証上では通年複利よりは通算利益率が落ちる形になると考えられます。
(1)と(2)はどちらがいいとも言えないため、このあたりはお好みでという感じだと思いますが、
個人的には多元複利運用では(1)を採用する方針だったりします笑
「とにかく荒くなってでも過去の通算利益率を最優先で伸ばしたい」
という場合には(1)で、
「ある程度の安定感を確保しつつも、過去の通算利益率もある程度伸ばしたい」
という場合には(2)という感じかもしれないですね〜。
前々記事:多元複利運用の根本(3)
前の記事:多元複利運用の根本(4)
今の記事:多元複利運用の根本(5)
次の記事:多元複利運用の根本(6)
次々記事:多元複利運用の根本(7)