システムトレードブログ

(44)各戦略を個別に検証すると、時々同じ銘柄にシグナルが出る場合があります。

トレシズ販売戦略・成績のQ&A

終わってみれば、今月11月はなかなか難しい相場でしたね〜苦笑

確かに日経平均は上がってはいたのですが、

新興が特に神経質な動きをしていたり、

特にブレイクアウト銘柄の急落が目立ったりと、なかなか激しい展開だったように思います。

多くのシステムトレーダーの方の成績を拝見しましても、11月は苦戦された方が少なくなかったとは思いますが、

個人的には11月の動きではやむなしかな、と思うところもありますね〜苦笑

こういった地合もあれば、

9月のようなブレイクアウトの買いが思いっきり機能する地合もあると思いますので、

やはり月単位といった短期的な成績に惑わされずに、

リスクを抑えつつ淡々と継続していくことが求められてるのではないか、

と考えていたりします笑

今日はよくあるご質問と回答シリーズです。

■各戦略を個別に検証すると、時々同じ銘柄にシグナルが出る場合があります。これはどう考えればいいでしょうか?

たとえばですが、

・戦略A(買い・高値圏ブレイクアウト)
・戦略B(買い・高値圏ブレイクアウト)

といった感じで、同タイプの戦略の場合ですと、

両戦略で銘柄Cに買いシグナルが発生したりなど、

シグナル銘柄が重複することが結構あります。

逆に、

・戦略A(買い・高値圏ブレイクアウト)
・戦略B(買い・安値圏ブレイクアウト)

といった感じで、狙う位置が異なる戦略同士ですと、シグナルが重複する場合はほぼなかったりします。

後者は問題ないと思うのですが、

問題はシグナルが重複する前者ですよね苦笑

たとえばですが、

1戦略あたりの資金200万円、4銘柄分散で5戦略(総資金1000万)運用していた場合におきまして、

全戦略で同じ銘柄にシグナルが発生したとしますと、

50万×5=250万

ということになり、

これは総資金の25%を占めることになりますので大変危険だと考えます汗

もちろん、金曜日のミクシィのようにストップ高に張り付いていれば最高ですが笑、

逆に私自身木曜日に大負けしたアプリックスのように、

ド高値ジャンピングキャッチ+悶絶上髭

といった感じで、個別銘柄単位ですと−25%負けるという場合も意外と少なくないものです苦笑

個別銘柄投入額250万で25%負けたとしますと1撃−62万と、

総資金1000万に対して6%超の割合を占めますため、

個人的にはちょっとリスクが高すぎるのではないか、と考えます苦笑

私自身の経験上でも、

トレード日記側では以前、実験的に、

・ヒノカグ【上方ブレイク】(スイングトレードVer)
・ゴッドブレス2
・オーバーナイトブレイク

という3戦略で、

同一銘柄に同時にシグナルが出ても無視して全て仕掛けるという手法を試していましたが、

個人的にこれはリスクが大きく、やや自分には合わないと感じまして、

ヒノカグ【上方ブレイク】(スイングトレードVer)は停止したという経緯があります苦笑

現在では、

・ヒノカグ【上方ブレイク】(デイトレードVer)
・ゴッドブレス2
・ONB(オーバーナイトブレイク)

でシグナルが重複する可能性があるという形になっておりまして、

これは結構問題ないな、とは感じております。

といいますのも、デイトレード戦略というのは基本持ち越しがあまりないため比較的ポジション量は増やせますし、

また上記バランスの場合、私自身ONBの1銘柄投入額は結構軽めなので、

もしゴッドブレス2と保有が重複したとしましても総資金の5%は超えない形になっているためですね〜。

以上のような点から考えますと、シグナル銘柄重複時に考慮する点としましては、

(1)保有重複時に、総資金に対して大きな割合になっていないかどうか?
私の場合ですと、重複保有時でも総資金の5%を超えないようなバランスに調整しています。
また、たとえばその銘柄で−20%程度負けたと想定しまして、そのDD額に自分が耐えられるかどうか?といった点も考慮します苦笑

(2)各戦略の仕掛け時期や手仕舞い時期を踏まえてリスクヘッジする
たとえば成行で仕掛ける戦略はほぼ約定しますが、
逆指値で仕掛ける戦略は約定するとは限りません。
また、成行と逆指値では仕掛けラインも異なるため、ある意味時間分散になっていると考えられます。

逆に、逆指値戦略+逆指値戦略という感じですと、おそらくは似たようなタイミングで約定すると考えられますため、あまりリスクヘッジにはならないかもしれません苦笑

デイトレード戦略+スイングトレード戦略というパターンの場合、デイトレード戦略分の保有は基本当日になくなりますので、これは結構リスクヘッジになっていると思います。

つまり、
・逆指値や成行など、仕掛け方法が異なる場合には同一銘柄に仕掛けやすい
・デイやスイングなど、保有日数や手仕舞い方法が異なる場合には同一銘柄に仕掛けやすい
といったイメージかもしれませんね〜。

以上のように結構考えればきりがありませんが苦笑、

面倒な場合にはやはり複数売買ルールを使って同一銘柄シグナルを出さないようにするのが無難、とは言えるかもしれません。

同一銘柄シグナルを一切出さない形にしますと、

個人的な経験上では、

1銘柄単位での損益にはそこまで爆発力がない場合が多くなりますが、

ただその一方、1銘柄単位でものすごい暴落銘柄があったとしても、さほど気にならなくなる点があるかもしれません苦笑

このあたりはどちらがいいとも言えないとは考えますので、

やはりお好みといったところでしょうか笑

↓複数売買ルール自体は、以下のページの手法で簡単に作れます。

複数売買ルールの作り方(15)
https://www.torezista.com/blog/blog_1127/

複数売買ルールの作り方(16)
https://www.torezista.com/blog/blog_1128/

トレシズの「販売戦略・成績のQ&A」の記事

前々記事:(40)スイングキュルやコキュートス(S)の外部指標利用Verでシグナルが出ません。
前の記事:(42)逆指値戦略で、たまに値幅制限上限を超えるシグナルが出る場合があります。
今の記事:(44)各戦略を個別に検証すると、時々同じ銘柄にシグナルが出る場合があります。
次の記事:(48)ポートフォリオ内の全ての戦略を保有日数が長い戦略のみで構成するのはありなのでしょうか?
次々記事:(50)増担保銘柄などにシグナルが出た場合、仕掛けるのはありなのでしょうか?

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