システムトレードブログ

最近の個人的な戦略の導入手順(3)

トレシズストラテジーの選び方

引き続きポートフォリオ研究です。

今回は、

「寄り天での被害を抑えることを目指す」

というテーマです。

これはまさに今日の相場が非常に参考になりますが、

NYダウは反発し、日経は前場ではそれなりに上昇しておりました。

が、後場には一気に叩き売られる形になりました苦笑

そういった意味ではほぼ寄り天の相場とは言えまして、

特に順張り買いではできるだけ約定がない方が被害が抑えられる地合だった、

とは言えるかもしれませんね〜。

個人的にはやはり順張り買いは基本、下落トレンドには向いていないと考えております。

かといって、

「だとしたら順張り買いを全て停止すればいいのだろうか?」

という観点からですと、

全てを停止してしまいますとリバウンドが一切とれなくなってしまいますため、

個人的には全てを停止するのは避けたいタイプですね〜苦笑

私自身は、

「順張り買いは、上昇トレンドで約定数が増え、下落トレンドで約定数が減るのが理想的」

と考えております。

この約定数というのも、1戦略単位ですと調整は比較的やりやすいものですが、

たとえば

順張り買い戦略A
順張り買い戦略B
順張り買い戦略C

といった感じで、ポートフォリオ内に多くの順張り買いがありますと、

結構バランスを考慮するのは難しいものですよね汗

こういった場合の対策についてです。

下落相場の判定方法にはいろいろあると思いますが、

ひとまずは「日経平均が25日線下の場合には下落トレンドと見なす」といったシンプルな手法でもいいかもしれません。

■対策案1 順張り買い戦略Bだけなど、一部戦略はNYダウが下げた場合のみ使う

まず、寄り天での被害を抑えるためには、

「寄りでの約定を減らしてしまえばいい」

ということになります。

NYダウが下げた日は日経も安く始まる場合が多く、

当然下げて始まる銘柄が増えると考えられますので、

逆指値のラインよりも下で始まる銘柄が増え、

約定数が減りやすいと考えられます。

そのため、一部の順張り買いはダウが下げた日のみ使うという手法により、

通常よりは約定数を減らせると考えます。

■対策案2 下落トレンドにおける順張り買いは、逆張り買いのシグナルが出た段階から使う

シグナル数フィルターが使われた逆張り買いにはボリンジャーロング_lc1などがありますが、

この戦略はかなり暴落している銘柄数が増えた段階でシグナルが出る形になります。

そのためですが、

「順張り買い戦略は下落トレンドにおいて、ボリンジャーロング_lc1のシグナルが出ている日or最終シグナル日の3日後ぐらいまで使う」

などといった手法も面白いのかもしれません。

「逆張り買いのシグナルが出た後、いつまで使えばいいのか?」

はいろいろ手法がありそうなので今後の研究の余地ありですが、

上記手法ですと少なくとも、

「逆張り買いシグナルが出る前の暴落時における、順張り買いのDDを抑制することができる」

という点がメリットとは言えるかもしれませんね〜。

■対策案3 下落トレンドでは総資金を落とす

たとえばですが、上昇トレンドでは以下のような総資金で運用していたとします。

順張り買い戦略A: 総資金200万円・日々のシグナル数平均4
順張り買い戦略B: 総資金200万円・日々のシグナル数平均4
順張り買い戦略C: 総資金200万円・日々のシグナル数平均4

こういった際には、

下落トレンドでは最適分散投資ファイルを調整しまして、

順張り買い戦略A: 総資金100万円・日々のシグナル数平均2
順張り買い戦略B: 総資金100万円・日々のシグナル数平均2
順張り買い戦略C: 総資金100万円・日々のシグナル数平均2

といった感じにするのも一案です。

少なくとも、下落トレンドにおける約定数や、寄り天時における被害を減らせるのだけは間違いないとは思っております苦笑

■対策案4 ブレイクアウトのラインを引き上げる

たとえばですが、

・前日高値を超えたら仕掛けるタイプの順張り買い
・期間高値(50日)を超えたら仕掛けるタイプの順張り買い

と比較しますと、

やはりといいますか前日高値など短期の指標を使った戦略の方が約定率が高くなります。

そのためですが、

順張り買い戦略A: 前日高値を超えたら買い
順張り買い戦略B: 期間高値(50日)を超えたら買い
順張り買い戦略C: 期間高値(200日)を超えたら買い

などといった感じで、

ブレイクアウトのラインをそれぞれの戦略で変えてしまうというのも手です。

こうしますと、

下落トレンドでは主に順張り買い戦略Aの約定率が高くなり、

順張り買い戦略Cの約定率は落ちると考えられます。

こういった観点から、下落トレンド対策としては非常に有効だと考えます。

ひとまずは以上のような感じでしょうか。

また新しい案が浮かびましたら書かせていただきたいと思います。

トレシズの「ストラテジーの選び方」の記事

前々記事:最近の個人的な戦略の導入手順(1)
前の記事:最近の個人的な戦略の導入手順(2)
今の記事:最近の個人的な戦略の導入手順(3)
次の記事:最近の個人的な戦略の導入手順(4)
次々記事:最近の個人的な戦略の導入手順(5)

おすすめ記事

暴騰・暴落相場を生かす

ユーザー様からよくお問い合わせをいただく内容で、「シグナル数がある程度ある戦略…

必要な戦略数とは?

必要な戦略数というのは、非常に難しいところだと思います。時々ユーザー様から、「…

> このページのURLをPCメールアドレスに送る