戦略の運用停止基準について語ってみます。
たとえばですが、
「戦略が過去の最大DDを超えた場合には運用を停止した方がいいのだろうか?」
といった疑問点がある場合もあるかもしれません。
この停止基準は非常に難しく、
いまだに私自身答えを見つけられていません苦笑
また、このあたりはやはりといいますか任意のお話となってきますので、
あくまで、私自身だったら停止基準をどう考えているか?
という点について書かせていただきます。
まず、基本的な私の考え方からです。
(1)最大DDとは、将来的に更新されていくもの
過去の最大DDとはあくまでいままでの相場における結果であり、
過去の相場と将来の相場が必ず一致するというわけではありません。
たとえばですが、2010年の段階では、2011年の大暴落などは見たことがないレベルでした汗
このように未知の動きがあったりしますので、
基本的に戦略の過去の最大DDというものは将来的に更新されていくもの、
と考えております。
これは私自身の経験上でも、たいていの戦略ではそうなる、と考えております。
そのためですが、私の場合ですと1戦略あたりの運用資金は、
過去の最大DD+αといった余剰資金を加えた形にする場合が多いですね〜。
(2)最大DDを超えた戦略は、必ずしも優位性が損なわれたわけではない
私自身の経験上でも、
過去の最大DDを超えた後に資産曲線が元に戻る事例が意外と結構多いです汗
予想以上に、
「私が投げたそこが底」
という事例が多いんですね〜苦笑
もちろん、最大DDから復活するかどうかはその戦略次第とは言えるため、
非常に難しい点であることは確か、と言えるかもしれません。
個人的には、
戦略の成績というものは短期では評価できない、と考えております。
たとえば今年2014年は明らかに下落トレンドであり、
クレイモアなど頑張っているものもあるものの、
順張り買いには特に厳しい流れになっていると思います。
こういった悪い時期のみに戦略の評価をすることはできないということですね〜。
買いに向いた、明確な上昇トレンドの際の成績も踏まえて評価するべき、
と考えております。
以上のような点を踏まえ、個人的な資金管理方法や、停止基準をまとめてみます。
■個人的な資金管理方法や、停止基準
(1)1戦略あたりの総資金は、たとえば資金100万、過去の最大DDが30万だとしたら、
資金: 100万
予備資金: 50万(DD用)
計: 150万
といった感じで余裕をもたせておく
(2)基本的には戦略の成績は6ヶ月ぐらいのスパンで評価
言い換えますと、6ヶ月ぐらいは耐えられるような資金量にする必要があると考えます。
シストレ駆け出しの頃は特に「リスクの取りすぎ」が結構問題になる場合が少なくないため、逆に「これだけしか投入しないの?」ぐらいリスクを抑えた方が、継続のためにはプラスに作用すると考えていたりしますね〜。
(3)その戦略の得意相場で機能するかどうかが大事
たとえば、順張り買いは2013年のような相場では絶対機能して欲しいところですし、2013年にフォワードで機能しなかった順張り買いなどは、私ですと即停止です苦笑
ただ逆に、今のような相場では機能しなくてもやむなしと考えますね〜。
もし今の相場でトータルのDDが厳しい場合には、むしろポートフォリオのバランスや資金量を見直すのも手と考えます。
買いは上昇相場で勝ちやすく、売りは下落相場で勝ちやすいというのが根本だと考えておりまして、
買いに難しい下落相場で、必要以上に買い比重を高めすぎていないかどうかという点もかなり重要だと思っています。
(4)やはり、停止基準はその戦略を信頼できるかどうか
継続のためには、やはりその戦略に対する信頼度の影響が非常に大きいとは思いますね〜。これはやはりといいますか、実際に利益が出たことがある戦略であるかどうか?という点の影響も結構多いと思います。
また、その戦略のスタイルが自分に合っているかどうか?という点も重要で、
もし合っていないと感じる部分があった場合には、私の場合ですとカスタマイズも視野に入ってきますね〜。
あとやはりといいますか、DDが50%に到達した場合などにももちろん継続は困難になってくるのは必然です汗
そのため、ある程度のラインでの停止基準というものはやはり必要なのではないか、とは考えていますね〜。
ただ、10〜20%程度のDDは日常茶飯事であり、この程度のラインに停止ラインを置きますとノイズにより停止に追い込まれる場合が多くなります。
そのため私の場合ですと、20〜30%ははじめからDDが発生するものと想定し、逆に
「20〜30%のDDとなった場合の金額が、自分に許容できる金額かどうか?」
を考えた上で、その戦略の資金を設定します。
ただなるべくですが、自分の信頼のあるロジックはDDを問わず半年ぐらいは続けたいところだとは思っております。
(5)停止に追い込まれた戦略は、私はカスタマイズする場合が多いです。
そもそも停止に追い込まれた場合というのは、何かしらに原因があると考えます。
・メンタル的な点
・資金管理方法の甘さに起因する点
・ロジック内容に起因する点
私の場合ですと、まずはどこに原因があったかを徹底的に研究する場合が多いですね〜。
それを掴まないことには、その戦略では将来的にも同じことが起きる可能性がありますので、必要に応じてカスタマイズも視野に入ってきます。
以上のように、どれが正しいと決まっているというお話ではなく、
非常に難解なテーマだとは思いますね〜苦笑
これはやはりといいますか、
初期段階でマイルールを定め、それを守っていくというスタイルが無難なのではないか、
とは考えております。
私自身の経験上ですと、
多くの場合は初期のリスク想定の甘さが問題になってくる場合が結構少なくありませんでした。
リスクをとりすぎますとメンタル面にも影響してきますので、
初期段階でのリスク設定を徹底的に考えておくのが1つの手ではないか、
とは考えております。
前々記事:シストレ戦略の波
前の記事:資金150万と300万の違いとは?
今の記事:戦略の運用停止基準について語ってみます。
次の記事:複数戦略でのシグナルの重複をどう考えるか?
次々記事:悪い時期にリスクを取りすぎていなかったかどうか?