多くの投資家は、買いへのバイアスがかかっている?
これはシバイチ様もおっしゃられていることですが、
私自身の今までの経験上でも、
どちらかというと買いを重視する方がだいぶ多いという印象を受けております。
確かに、
極端な例ではB・N・F氏などは買いのみで大幅な利益をあげられているということで、
裁量トレーダーの場合ですと特に、
売りは必須ではないとは思っております。
ただ、
「システムトレードでは売りは必要なのか?」
という観点ですと、
私は「ないよりはあったほうがいい」と考えております(ぇ
まず、今年の買いと売りの成績を見比べてみます。
※売買代金制限は1億・株価制限150円
■翌日寄成で買い+翌日寄成で手仕舞い
2014年の期待値: −0.16%
■翌日寄成で売り+翌日寄成で手仕舞い
2014年の期待値: +0.16%
下落トレンドですので売りの方が成績がいいのは当たり前ですが苦笑
ただ、
買いの方を見てみますと期待値は−0.16%であり、
普通にやるとどうやっても負ける地合ということですね〜汗
買いのみでポートフォリオを構成するのも1つの手だとは思っておりまして、
その際には、
「悪い地合ではリスクを落として乗り切る必要がある」
という点の留意が必要だと考えます。
たとえば今のような地合で、
総資金の100%をスイングしているようなバランスになっている際には相当マズいとは思います苦笑
大事なのは、
「買いのみでDDを避けることはできない」
この点を留意しておくことだと思っております。
「買いは上昇トレンドで勝ちやすく、下落トレンドでは負けやすい」
これが根本だと考えますので、
買いのみで下落トレンドではどうするかといいますと、
「リスクを落として乗り切るしかない」
という言葉に尽きるかもしれません汗
耐えつつ、それでも継続していれば、
相場反転時に回復してくるはず、
というのが買いのみのポートフォリオ構成時における考え方だと思いますね〜。
買いのみでのDDを抑えるためには、
個人的には売りを使うしかないと考えます。
たとえば今日の相場ではマザーズ指数は−5%超下げ、
普通に相当厳しい地合とはいえます汗
こういう地合では、
買いのみで勝つのはほぼ無理で、
リスクを抑えて乗り切るしかない、と言えます。
また、今日はDDとなって必然の地合とも考えます。
DDを抑えるためにはやはり売りが必要で、
同じ分量の売り戦略を使っていれば、DDはだいぶ抑えられるとは思いますね〜。
…これは以前私自身、
ONBという順張り買い戦略のDDを、売り戦略のオールスターが食い止めていたという事例もありましたが苦笑
なかなか不都合な点もあるものの、
売りはやはり便利なのではないか、というのが個人的な見解ですね〜。
なお、今はトレンド判定フィルターを使ったトータルシステムを開発しておりまして、
買いと売りのバランスを自動的に調整してくれるような仕組みを目指しています。
…なかなか難解ですが苦笑
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