取引回数と期待値、どちらが過去の通算利益率に影響を与えるか?
いや〜、サッカー日本戦残念でしたね汗
次戦に期待したいと思っています苦笑
話をシストレに戻しまして、
「取引回数と期待値のどちらを優先すべきか?」
というのは非常に難しいテーマだと思います。
期待値を優先すれば取引回数は少なくなりますし、
取引回数を優先すれば期待値が小さくなる、
という反比例関係にあるのは今まで書かせていただいてきた通りです。
今日は視点を変えまして、
「どちらを優先した方が過去の通算利益率が大きくなるか?」
というテーマで書かせていただきたいと思います。
結論から言いますと、
「取引回数を優先した方が過去の通算利益率は伸びやすい」
ということですね〜(ぇ
たとえばですが、
1トレードあたりの期待値が10%あったとしましても、
1年に50回未満(2000年以降700回)程度しか取引回数がない戦略は、
どんなに頑張っても通算利益率はそこまで伸びない場合が多いと思います。
もちろん1トレードあたりに相当な額を投入すれば伸びる場合もあるとは思いますが、
「根本的に期待値が高い仕掛け位置というのは、超暴落箇所である場合が多い」
という点があります苦笑
超暴落箇所というのはチャートがまっさかさまに下がっているような箇所ですので非常に恐ろしい位置である場合が多く、
「そんな仕掛け位置で、そこまでの額を張れるか?」
と考えますと、かなり疑問符がつきます苦笑
下手したら上場廃止銘柄の事例である場合も考えられますよね汗
メンタル的な部分を考えましても、
過去の高期待値の仕掛け箇所であったとしましても、
私の場合ですと1銘柄にはそこまでは投入できないタイプであるとは思っていたりします苦笑
そのため「高期待値・少取引回数」の戦略の場合1銘柄投入額はあまり大きくしすぎないようにする、
というのが個人的なスタイルですね〜。
1銘柄投入額をある程度は抑えるため、
通算利益率もそこまでは大きくはならないという理屈です。
次に取引回数が多い戦略はどうかといいますと、
1トレードあたりの期待値がたとえ0.8%だったとしましても、
2000年以降の通算取引回数が10000回を超えてくるような戦略だった場合、
一般的には検証上の通算利益率が、期待値を重視した戦略よりも大きくなる場合が多いです。
といいますのも、
シストレ戦略の能力は「取引回数×期待値」で表されると仮定しますと、
上記期待値重視戦略の場合: 700回×10%=7000
上記取引回数重視戦略の場合: 10000回×0.8%=8000
といった感じで、取引回数重視戦略の方が能力が上がるためですね。
とはいいつつも、
低期待値の戦略の場合特に、
・売買手数料負荷
・スリッページ負荷
の2点は無視できないと考えます。
上記2つの負荷をちょっとかけただけで資産曲線の形が極端に変わるようですと問題ですし、
やはりといいますか最低でも
・売買手数料負荷500円以上
・スリッページ負荷0.3%以上
でもまともな資産曲線になっていることは必須ではないか、とは考えますね〜。
また、
ポートフォリオ内が全て取引回数重視の買い戦略などで構成されていたとしますと、
「買いが効かない地合で全滅する恐れがある」
という点もあります苦笑
取引回数が多い戦略というのは多くの場合仕掛け条件が緩いですので、
相場下落時に結構食らうものが多いです汗
こういった際には意外と、
期待値を重視した戦略の方が食らいにくかったりします。
といいますのも、
取引回数が少ないためですね〜。
そのためですが、
過去の通算利益率を上げやすいのは取引回数重視の戦略ではありますが、
個人的には、
「ポートフォリオに取引回数重視と期待値重視の両タイプの戦略を入れたい」
と考えるタイプです笑
あとは買いであれば、
・上昇トレンドでは取引回数多めになるバランスにする
・下落トレンドでは期待値重視になるバランスにする
というのが、個人的なマイルールかもしれません。
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