ブレイクアウトの特性
今は調整気味の相場で、
「ブレイクアウトの買いがちょっとDDになっている」
という方もいらっしゃるかもしれません。
…私もですが苦笑
とはいえ、ジャスダックインデックスは高値を切り下げていますので、
今ブレイクアウトの買いがDDになりやすいのは必然、
とも考えられます。
といいますのも、
たとえばですが、
「前日高値を超えたら仕掛けるという逆指値のブレイクアウト買い戦略」
があったとします。
個別銘柄が前日高値を超えやすい地合というのは、
やはりといいますか、
「ジャスダックインデックスなどの指標が上昇している地合」
です。
これは下の画像の、2014年5月〜6月のような地合ですね。
逆に、ここ数日は調整で押しているため、
もし個別銘柄が前日高値を超えてきたとしましても、
「ジャスダックインデックスやTOPIXなどに引っ張られる形で下げやすい地合」
とも言えます。
要するに、個別銘柄の動向は、指標に引っ張られやすいということですね苦笑
個人的にはこれが相場の本質だとは思っておりまして、
「個別銘柄の動向<相場の動向」
といった感じで、相場動向の影響の方がシストレ戦略の成績に大きく影響を与えると考えております。
また、ジャスダックインデックスが前日高値を超えていませんので、
元々ブレイクアウトする銘柄も多少減っているような状況です。
ここ数日で機能しているのはどちらかというと
・逆張り買い
・売り
あたりだと思っておりまして、
このように、ブレイクアウトの買いも常に機能するわけではない、
とは考えています。
そのためですが、たとえば
「ポートフォリオ内に高値圏ブレイクアウトの買い戦略が多く、ここ数日のDDがきつい」
といった場合には、1つのアイデアとしまして、
「ジャスダックインデックスが下がっている際には、いくつかの高値圏ブレイクアウトの買いを停止する」
といった手法も考えられます。
全部を停止してしまうのは、翌日のリバウンドを全くとれなくなってしまいますため、
あくまで一部の戦略の停止、というお話です。
これは非常にシンプルな考え方ではありますが、
・相場が下落している時にはリスクを落とす
・相場が上昇している時にはリスクをかける
というリスクヘッジの観点から考えますと、
結構理に適った考え方ではないかとは思いますね〜。
また、今の相場でDDが大きすぎる場合には、
「ポートフォリオ内に同タイプの戦略が多すぎないかどうか?」
をチェックした方がいいかもしれません。
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