裁量を入れたらシステムトレードではないのか?
時々ユーザー様からご質問をいただくことがありますが、
「裁量を入れたらシステムトレードとは言えないのでしょうか?」
という内容があります。
あくまで個人的な考えではありますが結論から書かせていただきますと、
「裁量を入れたとしても、それが自分のルール通りであればそれはシステムトレード」
だと思っております(ぇ
アメリカと日本では「システムトレード」という言葉の意味が若干異なるようですが、
完全にコンピューターのシグナル通りに運用する手法は、
一般的には「メカニカル・トレード」と言われます。
完全な自動売買などもこれに属します。
もちろんイザナミは自動売買ではありませんが、
完全にシグナル通りに使う手法はやはりメカニカル・トレードだと思っております。
メカニカル・トレードはシステムトレードの中の1つの手法ではありますが、
メカニカル・トレードがシステムトレードの全てではない、
ということですね〜。
システムトレードとは、もっと広い意味合いを持つ言葉です。
・過去のパターンを分析し、利益が出ているトレードを研究する
・そして、過去の優位性があるパターン同様の売買を繰り返していく
というのが基本ですが、ここにマイルールを加えてシステム化していくような考え方もあると思っています。
たとえばですが、
・ブレイクアウト銘柄数が減少している際にはロットを落とす
・その月に十分な利益が出たのであれば、月後半は一部戦略を停止する
・個別銘柄の利益が自分の満足ラインに到達したため、場中での手仕舞いを採用する
・シグナルが出ても、チャート形的に自分の得意な形ではないため除外する
・大幅な損失が出たら引けで損切り、持ち越さないようにする
など、いろいろなルールがあると思います。
上記は裁量的な部分も含まれますが、
要するに大事なのは、
「それがシステム化されたものであるかどうか?」
という点だと考えております。
日々の気分でマイルールがちょこちょこ変わるようではそれはシストレとは言えないと思いますし、
逆に確固たるマイルールの元、運用していくようなスタイルは、
まさに「システムトレード」と言える、とは思ってるんですよね〜。
勝っている裁量トレーダーなどですとご自身のルールがある程度は出来上がっている場合が多いとは思いますので、
もしかしたらシステムトレードに該当する場合も少なくないのではないか、
とは推測しております。
上記はもちろん個人的な考えで必ずしも正しいというわけではないですが、
「マイルールを決め、そのルールを徹底的に守っていく」
という考え方が大事なのではないか、と考えております。
私自身は、「シストレなんだから裁量はダメだ!」という考えは持っていないタイプでして、
それがプラスに作用するものなのであれば、積極的に採用していくべきという考え方を持っております(ぇ
シストレVS裁量といった裁量を敵視するような考え方ではなく、
シストレと裁量のいいとこどり、
そんなスタイルを目指しています笑
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