システムトレードブログ

個別戦略の動向よりも、相場動向を重視するタイプです。

トレシズシストレの考え方

ユーザー様より、

「フォワードで一定期間通用していても、突然機能しなくなる戦略もあるため、何を基準にして戦略を選べばいいかが分からない」
「また、利益を出す戦略もあれば損失を出す戦略もあり、結論的にどうやれば利益を出せるようになるのか?」

という点につきましてご質問をいただきましたので、

正しいとは限らない点をご了承いただければと思いますが、

私自身の考えを書かせていただきます。

「今現在フォワードテストの結果が良い戦略でも突然機能しなくなる可能性があるのか?」

という点につきましては、もちろん可能性は少なからずある、

と考えております。

といいますのも、これは個人的な考えで恐縮ですが、

未来の相場で絶対通用すると分かっていれば、誰でもその戦略を使うはずです。

とはいえ、相場は生き物ですので、過去の結果がそのままあてはまるとは限りません。

つまり、全てのシストレ戦略は、

「未来で通用するかもしれないし、通用しないかもしれない」

という中で戦っている、ということになります。

この世に、必ず勝てる!と断言できるシストレ戦略はない、というのが個人的な持論です。

バックテスト結果は、鵜呑みにはできません。

「それが実際の相場で通用する戦略かどうか?」

は、やはり実際に相場で走らせてみないと分からないですし、

またこれは短期間で判断できるものではなく、

しばらくたってみてからでないと通用するかどうかは分かりません。

そのためですが、私自身の場合ですと、フォワード成績(戦略販売開始後の成績)を重視することをおすすめさせていただいております。

フォワード成績が優秀な戦略でも将来的にはこける可能性ももちろんゼロではないですが、

フォワードで通用したという事実があるため、

フォワードで通用しなかった戦略よりはロジック的に有効性があるのではないか、

と考えるためです。

利益の出し方はなかなか難しいところだとは思っておりまして、

私自身、自信をもって開発した戦略でも、

貢献してくれる場合もあれば、資産を持って行かれる戦略もあります苦笑

停止やカスタマイズした事例は…

…星の数ほどあるかもしれません(コラ

私自身の考えでは、戦略個別の問題よりも、

「上昇トレンドで買い多め」
「下落トレンドで買い少なめ」

これだけが重要だと思っておりして、何よりも

「相場動向を考えること」

これが何より重要だと考えております。

そのため、「下落トレンドでいかにDDを抑えるか?」が重要になってくると考えます。

どんな相場でも同じリスクをとっていると、

戦略依存度が高くなってしまいますし、

買い戦略というものは基本上昇トレンドで勝ちやすいもので、

下落トレンドで利益を出せる場合の方が稀です。

これをまず理解するのが大事ではないか、と考えております。

そして次に戦略個別のお話ですが、

もちろん、まったく機能せずに停止となった戦略は多々ありますが、

まず私が考えますのは、

「その戦略がくらったのは、上昇トレンドか?下落トレンドか?ボックスか?」

という点です。

下落トレンドでくらったのであれば、その戦略は下落トレンドが苦手、ということが分かります。

たとしましたら、その戦略は下落トレンドでシグナルを出さないようにする、

といったカスタマイズも手になってきます。

また、その戦略が実際相場で通用するかどうかを判断するためには、

やはりある程度の期間を要します。

理想的にはその戦略で

・上昇トレンド
・ボックストレンド
・下落トレンド

の全てのトレンドの動きを見られるとベストですので、

やはり1戦略の評価には最低数か月〜1年はかかるものだと考えております。

その間にもちろん自分で決めた運用停止ラインのDDに到達する場合もありますが、

逆に、

「運用停止ラインのDDに到達したとしても、ぎりぎり耐えられるぐらいの資金量で開始する」

という点を重視しています。

シストレ初心者の方の場合ですと特に、

運用停止ラインのDDに到達して初めて、停止しようかどうか悩むような事例も少なくないかもしれません。

私の場合ですと、逆に停止を想定して資金量を決めているわけです苦笑

最近では私自身は、

「戦略個別の成績よりも、トレンドを判断することの方がよほど重要」

と考えております。

・シストレ駆け出しの頃にはまる罠(34)
https://www.torezista.com/blog/blog_1419/

にも書かせていただきましたが、

私自身は1戦略の成績というものは過信していません。

といいますのも、

「確実に勝てる聖杯など存在しない」

ためです。

2008年のような悪い地合ではDDを抑え、

2013年のような誰でも取れる地合で大きく取りに行く、

こういった考え方が主体になっております。

待つも相場という考え方が、やはりといいますか好みですね〜。

極論ですと、

「2005年や2013年のような、日経が長期の高値を破ってきた時だけ買い戦略を使い、その他の相場ではお休み」

これだけで十分プラスに持って行ける可能性が高いと思います。

とはいえ、上記の方法ですとお休み期間が長すぎて普通は厳しいとは思いますので苦笑

2005年や2013年よりはリスクをだいぶ落とす形で、

ピンポイントに戦略を入れていく、

こういった考え方がベースになっているかもしれません。

話は変わりますが、

最近このブログを拝見させていただいております。

■一人と一匹 MotherLakeの畔より
http://motherlake1952.blog.fc2.com/

なんといいますか、ライフスタイルがすごい素敵だなと、

非常に尊敬する内容です笑

トレシズの「シストレの考え方」の記事

前々記事:裁量を入れたらシステムトレードではないのか?
前の記事:各戦略の特性を考える
今の記事:個別戦略の動向よりも、相場動向を重視するタイプです。
次の記事:順張り買いと逆張り買いを併用する意味
次々記事:シストレ戦略は、誰一人として同じ成績にはならない?

おすすめ記事

通算利益率に最も大きな影響を及ぼす要素とは?

ここ最近は花咲くいろはを見ておりましたが、ものすごく爽やかな感動があるストーリ…

価格帯と売買代金制限

戦略を開発する際に、・株価の価格帯を考える・売買代金制限を考えるという2点は結構…

> このページのURLをPCメールアドレスに送る