シグナル数が多い戦略ほど必要資金量が大きくなる?
タイトルの通りですが、
個人的には
「シグナル数が多い戦略ほど必要資金量が大きい場合が多い」
と思っております(ぇ
といいますのも、
「シグナル数が多い=仕掛け条件が緩い」
ということにつながると考えられまして、
たとえば買い戦略でいいますと、
シグナル数の多さがもたらすメリットとしましては
・上昇トレンド時に圧倒的なパワーを発揮する場合が多い
・過剰最適化の可能性が減りやすい
という点が考えられます。
といいますのも、
シグナル数が多ければ多いほど、
上昇トレンド時に保有量も多くなると考えられますため、
相場が上がる前提であればもちろん買いポジションが多いほどいいためです笑
また、
「シグナル数が多い=過去の検証取引数が多い」
ということにもつながりますため、
過剰最適化には該当しにくい場合が多いのではないか、
と考えております。
一方デメリットとなりますのは
・仕掛け条件が緩いため、戦略の調子が悪い際のDDも大きい場合が多い
という点でしょうか。
当然相場が下がっていて買い戦略の調子が悪い際には、
ポジション量が多い買い戦略ほど食らうためです苦笑
そういった際に、
資金量が大きければDDにも耐えられますが、
資金量が小さいとDDで続行不可能になる、
こういった差があるものだと思っております。
実際のところ、ユーザー様からいただくお問い合わせやご感想でも、
「毎日シグナルが出ない戦略は結構寂しかったりもどかしかったりする」
というお言葉をいただく場合があります汗
個人的にもこれはものすごく分かるお話なのですが、
今の地合では確かに毎日シグナルが出たほうがいいとは思いますが、
2014年3〜4月の相場で毎日買いシグナルが出ますと、
結構DDが大きくなった可能性が高いとは思います苦笑
重要なのはやはり「毎日シグナルを出すこと」ではなく、
「利益を出すこと」だと考えておりますので、
過去の検証上利益がどうみても出なそうなところでシグナルを出す必要はまったくない、
というのが個人的なスタイルだったりします。
以前ブログに書かせていただきましたが、
高資金ですと資産曲線は安定するが、
低資金ですと資産曲線がガタガタになるという事例がよくあります。
■よくあるご質問と回答(74)
https://www.torezista.com/blog/blog_1441/
低資金の方が総資金に比べてのDD%が大きくなりやすく、
高資金の方が総資金に比べてのDD%が小さくなりやすいというのはシストレの本質ですので、
やはりといいますか高資金の場合ですと、
使える戦略というものは増えるとは思いますね〜。
期待値軽視、シグナル数重視の戦略なども、
資金量が大きい場合にはかなりの武器になると考えられます。
低資金の場合では私の場合だったらどうするかといいますと、
・シグナル数をある程度絞り込んで期待値を上げる
・かつ、シグナル数を絞り込んでいる弊害で過剰最適化の可能性が高まるので、フォワード成績が良いものを使う
といった感じでしょうか。
あくまで個人的な考えで正しいとは限らない点をご了承いただければと思いますが、
・低資金の場合ほど期待値重視、取引回数軽視
・高資金の場合はどちらのスタイルもあり
・超高資金の場合は売買代金重視(期待値が上がりにくくなるので、取引回数も無視できなくなります。)
私自身は上記のような感じで考えております。
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