個人的に、ロットを想定する際にチェックする項目
私の場合ですと、ロット、つまりは
・その戦略への投入資金
・その戦略の、1銘柄投入額等
を、やはりといいますかいろいろな項目から判断しています。
よく見ますのは、
(1)最適分散後の通年レポートの年度別最大DD%を見る
(2)最適分散後の取引一覧で、「利益率」がマイナスの順に並び替え、負けトレードの成績を見る
(3)最適分散後の概要レポートで、「平均損失」を見る
(4)「単利運用単月」または「単利運用四半期」で検証した結果を見る
といったあたりでしょうか。
■(1)最適分散後の通年レポートの年度別最大DD%を見る
これが一番普通かもしれません笑
戦略を普通にバックテスト+最適分散投資し、
通年レポートで年度毎のDDのうち、一番大きなものを見る感じです。
当然のことながら、過去の年度毎最大DDが発生しても耐えられるような資金量に調整します。
■(2)最適分散後の取引一覧で、「利益率」がマイナスの順に並び替え、負けトレードの成績を見る
これもなかなか直観的でして、
「その戦略では大負けする時、トレード単位でどの程度負ける戦略なのか?」
を把握することができます。
悪い地合ではやはり10〜20連敗はザラに起きますので、
個人的には、大体ワースト負け幅の10連敗が発生しても耐えられる資金量に調整する場合が多いです。
今トレード日記側で試している新順張り買い戦略のワースト10取引の利益率平均は、
おおよそ−15%ほどとなっています。
1銘柄に20万投入した場合には、
・1トレードで−30,000円
・10連敗で−300,000円
という感じですね。
上記はもちろん2000年以降の中でも最も悪かった取引内容の想定ですので、
しょっちゅう起こる話ではないとも思いますが、
個人的には悪い方から考えるタイプのため、
このあたりも考慮に入れます苦笑
そして結果を見て「荒い」と感じましたら、
資金量や1銘柄投入額等を落として額を抑えるようなイメージです。
■(3)最適分散後の概要レポートで、「平均損失」を見る
平均損失:負けトレードの平均負け額
ということになりますが、
これももちろん自分の許容範囲になっているかどうかを見ます。
許容範囲に入っていないならロットを落としたり、
損切り条件を追加したりします。
なお、トレード日記側の新順張り買い戦略の平均損失は5383円(3.28%)となっています。
普通は平均損失の値はもっと大きい場合が多くなりますが、
大体20連敗ぐらいには耐えられる資金量に調整する場合が多いですね〜。
■(4)「単利運用単月」または「単利運用四半期」で検証した結果を見る
これは、
「開始タイミングによる成績の差」
「悪い時期に始めたらどの程度食らうか」
などを見るためにチェックします。
たとえばですが、買い戦略を、
・2008年9月のリーマンショック真っ只中で開始した場合
・2013年1月のアベノミクス真っ只中で開始した場合
とで比較しますと、
…当然アベノミクスの方が成績が良くなるのは必然ですよね苦笑
とはいえ、未来の相場というのは誰にも分かりませんし、
将来的に起こりうる悪い相場というのも想定しておく必要があると思っています。
たとえば「単利運用四半期」などは、
「2008年9月に運用開始したとして、どの程度くらったか」
などを調べることができます。
もちろんこの額が許容範囲を超えているようであれば、
…ロットを落とします苦笑
前々記事:順張り買い戦略の成績は、ブレイクアウト銘柄数で決まる?
前の記事:シグナル数が多い戦略ほど必要資金量が大きくなる?
今の記事:個人的に、ロットを想定する際にチェックする項目
次の記事:バックテスト段階の期待値がプラスであれば、その戦略は機能している可能性が高い?
次々記事:ボラティリティの大きいシグナル銘柄を排除するには?