期待値にどの程度こだわるべきか?
私自身は、
当たり前ではありますが1トレードあたりの期待値はもちろん重視しています。
そういった中、
「どの程度の期待値の戦略なら、個人的に使う気になるか?」
という点についてですが、
これは私の場合ですと実は決まっている値はなく、
・戦略のスタイル(順張りか逆張りか)
・小型株狙いか大型株狙いか
・保有日数
といった要素によって結構変わってきたりします苦笑
とはいえ、最低の基準がありまして、
「個人的にはバックテスト段階の期待値が0.5%以上ないと使わない」
といった点はあるかもしれません。
・大型株狙いほど期待値が低い
・保有日数が短いほど期待値が低い
・あくまで全体的に見ますと、順張りの方が期待値が低い
といった観点から考えますと、
一番期待値が上がりにくいのは
「大型株狙いのデイトレード順張り買い戦略」
と考えられますので、
こういった戦略の場合ですと低期待値でも許容する場合があります。
その代わり、最適分散投資側で1銘柄投入額を引き上げて通算利益率を伸ばす感じですね〜。
逆に期待値を上げやすいのは、主に
「新興銘柄狙いの保有日数が長めの戦略」
かもしれません。
こういったタイプの戦略は、
もちろん組み方や保有日数にもよるのですが、
オーバーフィッティングに該当しない範囲で考えましても
1トレードあたりの期待値は1%〜5%ぐらいは確保できる場合が少なくないかもしれません。
ただ、私自身が思うこととしましては、
「期待値を突き詰めすぎると、結局はどの戦略でもシグナル銘柄が似てきてしまう」
という点があるかもしれない、
とは考えております(ぇ
といいますのも、
特に短期トレードにおいては、
2000年以降で高期待値をとれる箇所というものには、
当然数に限りがあるためですね汗
そういう箇所だけを狙っている戦略(高期待値の戦略)が増えてきてしまいますと、
当然シグナル銘柄も重複するものが出てくる、
という理屈です。
とは言いつつも、
個人的には低資金の場合には特に、1トレードあたりの期待値重視の方が好みだったりします苦笑
これはなぜかといいますと、
低資金の場合には、資金が大きい場合よりも当然1銘柄投入額が小さいですので、
マーケットインパクトの影響は小さくなります。
そのため、
比較的売買代金が小さい銘柄でも売買しやすくなります。
逆に言いますと、
「板の薄い銘柄を相手にできるのは低資金の場合の特権」
と考えております笑
もちろんこれは好みの要素が大きいですしあくまで1つというだけですが、
板の薄い銘柄=値動きの大きい銘柄
というのは、
やはりそのボラティリティ(変動幅)が魅力的です笑
ストップ高やストップ安に到達しやすいのもこういう銘柄です。
そういった意味でも、
私の場合ですと
「低資金の場合は、シグナル数よりも期待値を優先する」
といった考え方が主体なのかもしれませんね〜。
その上で、
高期待値戦略ばかりを集めますと、
やはりといいますか、新興・小型株シグナルが増えてきてしまい、
日経とまったく連動しない成績になったり(…まさに私ですが苦笑)、
日々のシグナル銘柄が似てきたりしてくる感じになってきます。
そのため、
ある程度資金が増えてきましたら、
・売買代金大きめの戦略を導入する(こういった戦略は、一般的なシストレ戦略とシグナル銘柄がだいぶ異なる感じになってきます。)
・もしくは、期待値よりもシグナル数を重視した戦略を導入する(シグナル数が多い戦略は、期待値重視の戦略では引けないシグナル銘柄が出るようになってきます。)
といった感じで、
期待値以外の要素を重視した戦略を導入していくのも手なのかもしれませんね〜。
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