単元価格と値動きの大きさの関係性
最低購入価格(単元価格)の比率と、値動きの大きさを調べてみました。
株価制限は50円、
売買代金制限は15日1億で検証しています。
値動きの大きさは、ヒストリカル・ボラティリティ(25,25)を使っています。
これはざっくり言いますと、直近25日単位の値動きの大きさを意味しておりまして、
もちろん値が大きいほど値動きが大きいということです。
10万円以下 208銘柄(17.2%) 16.29
20万円以下 544銘柄(44.9%) 13.56
30万円以下 731銘柄(60.3%) 12.96
40万円以下 867銘柄(71.5%) 12.49
50万円以下 960銘柄(79.2%) 12.23
50万円以上 252銘柄(20.8%) 9.49
全て 1212銘柄 11.66
上記の結果から分かることとしましては、
・単元価格が小さい銘柄(安い銘柄)ほど値動きが荒い
・単元価格が大きい銘柄(高い銘柄)ほど値動きが穏やか
ということですね〜。
これは私自身もトレード日記側等で常々感じていたことではありますが、
数値にして出ると説得力がありますね笑
あと、上記条件ですと、
10万以下で買える銘柄というのはたった17.2%しかないということですね。
たとえば資金100万で10銘柄分散としますと、
1銘柄あたりには当然10万以下しか投入できないということになりますが、
そうなりますと、売買対象はたった208銘柄しかない、
ということになります。
たとえばですが、
「前日比が−10%以下なら買い」
という仕掛け条件の買い戦略があったとしまして、
全体の中で前日比が−10%下がっている銘柄が10銘柄あったとします。
資金が大きければ当然10銘柄全てを引くことが可能ですが、
単元価格10万円以下の銘柄に限定しますと、
上記10銘柄が2銘柄などに減ってしまうというのもよくある話です。
資金が小さい場合にはこれもやむを得ない話ではありますが、
「取引機会の多さ」
という側面では、どうしても低資金よりも高資金にアドバンテージがあるのは否めないところではないか、
とは思っていたりしますね〜。
また、これは好みの問題ですが、
単元価格が大きいほど値動きが穏やかな銘柄が増えるとは言えますので、
穏やかさを求める場合にも、高資金にアドバンテージがあるとは言えるかもしれません。
上記でみますと、
単元価格30万円になってきますと、ヒストリカル・ボラティリティの値は12台と、比較的安定してきています。
また、全銘柄の60%ほどば売買対象にできるようになるという観点からも、
個人的には1銘柄投入額は30万円ぐらいがやりやすいのかな、
とは思っていたりしますね〜。
とは言いつつも、
総資金が100万など小さい時に1銘柄に30万も投入するのはリスクが高いですので、
総資金が小さいうちはシグナル数を犠牲にするのもやむをえない、
とは言えるのかもしれません汗
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