株の自動売買ツールを作る(16)
ややマニアックなテーマとなってしまいますが、
株の自動売買ツールを作るシリーズの続編です。
今回のテーマは若干、自動売買とは離れたテーマになってしまいますが、
「個人的に便利だと感じているツール」
について書かせていただきたいと思います。
■値が付いていない銘柄を判別するためのツール
たとえば、朝からストップ高気配でどう見ても約定する可能性のない銘柄や、
スカイマークの民事再生法適用時のような、朝からストップ安気配の銘柄などが、
いちいちチャートを見なくても分かると便利ですよね。
これは、いろいろ方法はあるとは思うのですが、
タワー+タワーベースを使うと比較的簡単に実現できます。
タワーベースでは1分毎に半リアルタイム株価CSVを自動的にダウンロードすることができますが、
上記のような値がついていない銘柄は、
「CSVファイルに当日の株価が出力されない」
(日付が当日のものではなく、前市場開催日になる)
という形になります。
そのため、
(1)自分の発注している銘柄コードをテキストファイル等に保存しておく
↓
(2)9時以降1分毎に、自分の発注している銘柄コードとタワーCSVを比較し、当日の株価がないものだけを抽出
としますと、
値が付いていない銘柄だけを抽出することが可能です。
難点は、
普段から出来高が少なくて値が付いていない銘柄も含まれてしまう場合が多々ある点ですが苦笑
まあそれはさておき、
たとえば9:30や10:00、または14:30などに、
自分の仕掛けている銘柄のうち、値が付いていない銘柄がある場合には、
スマホに自動的にメールを送信するような仕組みを構築しますと、
より一層先のスカイマークのような銘柄を引く確率は少なくとも減らせます苦笑
また、材料が出て寄らずのストップ高気配の銘柄などは、
やはりといいますか通常よりも翌日ギャップアップする確率は高くなります。
そのため、比例配分でも引ければ結構ラッキーという感じだとは思うのですが、
基本こういった銘柄の約定率には
「時間優先の法則」
が作用し、
「注文が早ければ早いほど約定率が高くなる」
という感じだと思います。
そのため、上記のようなツールを構築し、
9:30などの時点で気づくことができれば、
それだけ有利にはなるかもしれませんね〜。
さすがに好材料が出て寄りからストップ高気配の銘柄はかなり約定率が落ちますが、
それでも、早い段階で買い注文を出すことができれば、
個人的な経験上、
0%→10%
程度には約定率を上げることが可能ではないか、
と思っております。
(とはいえ、約定しても最低単元といった場合もよくあります苦笑 売り数量次第ですね汗)
上記を実現することができる言語としましては、
結構幅広いものがあると思います。
上記は結構シンプルなプログラムですので、
・メールを送信可能な言語
・CSVを読み込んで比較することが可能な言語
であれば何でもいけると思います。
個人的な感覚では、エクセル(VBA)かRuby、PHP、Perlあたりですと数十分で組めるレベルのプログラムかもしれませんね〜。
もちろん、C系やJava、VB、アセンブラ、ベーシック、ActionScriptなどでも組めるのは言うまでもありません汗
個人的にはPHPで組んでいます笑
PHPで組む場合には、
(1)まずは20秒置きなどにリフレッシュするようなwebページ(PHPファイル)を作る
↓
(2)そのPHPファイルに、自分の仕掛け銘柄とタワーCSVを比較するプログラムを埋め込む
↓
(3)あとは、寄り以降PCでWEBページを開いておき、時間を決めてメールを飛ばす(mb_send_mail()関数など)
といった流れになるかもしれません。
また、上記を応用しますと、
「逆指値の仕掛けラインに近づいた銘柄があったらメールを飛ばす」
などといったことも可能になり、
もし場中を監視するお時間のある方の場合ですと、
場合によってはスリッページ抑制が可能になる、
間違いなく武器になるテクニックだと思っていますね〜。
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