システムトレードブログ

損切り設定の有効性

トレシズシストレの考え方

私の場合ですと、

とにかく「損小利大」を意識してポートフォリオを組む場合が多いです。

たとえばですが、

・資金150万
・市場投入額100%
・10銘柄分散
・建値−10%以下になったら損切り

という買い戦略があったとします。

この戦略で保有銘柄が全て損切りに引っかかったとしますと−15万ですので、

常に−15万ぐらいのリスクを背負った戦略とは考えらるかもしれません。

市場急落時にはこれぐらいの損失が発生する可能性がある戦略、

という点を認識しておくことが重要だと考えられます。

一方通常相場ではやはりといいますか、

利益が損失を上回らないと勝てないということにはなりますので、

(A)1勝9敗でも、勝ちトレードが損切り分13.5万を超える金額にする
(B)5勝5敗で、勝ちトレードが損切り分7.5万を超える金額にする
(C)8勝2敗で、勝ちトレードが損切り分3万を超える金額にする

といったアプローチ方法が考えられます。

どちらかといいますと、

(A)が順張り寄り、

(C)が逆張り寄りという感じでしょうか。

(A)の1勝9敗タイプですと、

バックテスト段階の「平均利益」を相当上げる必要が出てきます。

そのため、保有日数を伸ばす必要性などが出てくる場合も結構あったりします。

(C)の方は、とにかく勝率ですね〜。

といった感じでいろいろな組み方があるとは思うのですが、

これらはどれが正しいというわけでもなく、好みの要素が大きいとは思います。

また、上記戦略は「平均損失」を−10%未満に抑えなくてはならないわけですが、

平均損失を抑えるのに手っ取り早いのはやはり、

「逆指値の損切り」

かもしれません。

イザナミの条件で言いますと、

・翌日逆指(終日)(0.30%)建値−10%で手仕舞いする

などですね〜。

スリッページ負荷はこの例では0.3%にしています。

個人的にはこの損切り設定が非常に有効だと思っておりまして、

・負けたとしても基本的には−10%ですので(仕掛けのスリッページ分はのぞきますが苦笑)、メンタル的にも安心感が生まれる
・また、損切り設定を入れると損失の標準偏差が小さくなりやすく(損失額のばらつきが小さくなりやすく)、リスクが一定化しやすいので、あとは利益側の調整に専念できる
・また、損失額が一定額になることにより、1銘柄投入額を決めやすい

といった、

結構多くのメリットがあるとは思っていたりしますね〜。

そのため、

もし「負けトレードの額が大きい」といった点にお悩みの方の場合、

上記のように、

「逆指値の損切り」

を入れた上でカスタマイズしていく、

というのも1つのアプローチ方法ではないかと考えております。

トレシズの「シストレの考え方」の記事

前々記事:オーバーフィッティングの個人的な判断基準
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次々記事:損切りを入れるべきかどうか?

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