システムトレードブログ

トレシズ式資金管理術(8)

トレシズ資金管理方法

■約定率を把握する

1日の損益の変動幅をコントロールするためには、

各戦略の約定率を把握しておくのも重要かもしれません。

約定率はイザナミであっさり調べることができまして、

(1)イザナミを立ち上げる
 ↓
(2)上部「オプション」で、
・結果概要表示(バックテスト):結果概要表示に仕掛けパレット情報を表示する
・結果概要表示(最適分散投資):結果概要表示に仕掛けパレット情報を表示する
にチェックを入れてOK

と設定するだけで、

あとは各戦略の検証後に表示される「パレット情報」で調べることができます。

バックテスト側と最適分散投資側どちらを見るか?

という観点ですと、

個人的にはバックテスト側を見る場合が多いかもしれないですね〜。

約定率は、

もちろん仕掛け位置にもよりますが基本的には、

・成行:100%に近い
・引成・不成:成行よりは若干落ちるが90%以上
・前日終値より下を指す指値・寄指:30%以下
・前日終値よりだいぶ上を指す逆指値:30%以下

といったニュアンスかもしれません。

そして、

「約定率は地合によって異なる」

という点も考慮が必要です。

たとえば前日終値より下を指す指値の逆張り買い戦略で、

トータルで約定率が30%だったとしましても、

どんな地合でも30%の確率で約定するわけではなく、

基本的に逆張り買いの場合、

「相場が下がれば下がるほど約定率が高まる」

という特性があります。

そのため、

「日経平均などの指数が順調に上がり続けているような地合では約定率が落ちる」

とも言い換えられます。

順張り買いはこの逆で、

「相場が上がれば上がるほど約定率が高まる」

という特性があります。

たとえばポートフォリオ内の戦略を全て逆張り買いで構成したとしますと、

2008年のような超下落相場では、

約定率が80%を超えてくる場合もあるかもしれません汗

シストレ総資金が1000万だったとしますと、

何の対策もしていない場合、

2008年のような超下落相場でポジション量が800万以上になったりしますので、

注意が必要、とは言えるかもしれませんね〜苦笑

基本的に日々のポジション量は、

「戦略の個別投入額×約定率」

で概算は求められます。
(※注:ただし、短期戦略に限りますが汗)

まずはざっくりと、

ポートフォリオ内の各戦略の「戦略の個別投入額×約定率」を調べ、

それを全て合計し、

日々のポジション量がどれぐらいになるか?

をチェックしておくのも手かもしれませんね。

なお、

私のトレード日記側のポートフォリオの場合ですと、

平均ではシストレ総資金に対して日々のポジション量は20〜30%となっています。

もちろん、

この数字が小さいほど日々の損益の幅が小さくなり、

数字が大きいほど日々の損益の幅が大きくなります。

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