トレシズ式資金管理術(19)
■出来高制限
仕掛けシグナルを抽出する際に関係してくる要素の1つとしまして、
「出来高制限」
というものがあります。
たとえばこれが
・直近出来高(1日間平均)の0.50%を上限
と設定されていた場合、
前日の出来高が10000株だったとしますと、
50株以上のシグナルは出せなくなる、
といったニュアンスになるとは思います。
これはマーケットインパクトを抑えるためには絶対に必要な設定だと思っておりまして、
また、
「戦略が、自分の資金量で機能するかどうか?」
を事前に確認しておくための機能でもあることを考えますと、
資金管理に必要な要素の1つ、
とも言えるかもしれませんね〜。
「出来高制限はどれぐらいの値がいいか?」
という点についてですが、
…もちろん小さければ小さいほどいいとは思います苦笑
とはいえ、
0.01%などにしてしまいますと、
戦略にもよりますが普通はシグナル数が激減してしまい、
過去の通算利益率がだいぶ落ちる可能性が高いですので、
私自身の場合ですと0.10〜0.50%あたりの範囲にする場合が多いです。
0.10%よりも0.50%の方が、
見た目上は過去のパフォーマンスが良くなる場合が多いと思いますが、
実際のマーケットインパクトを考慮しますと、
0.10%の方が実際のパフォーマンスが良くなる、
という事例も十分にありうるかもしれませんね〜。
もし可能であれば、
0.50%よりは0.40%、
0.40%よりは0.30%という感じで、
小さいに越したことはないとは思います。
たとえば出来高制限を0.20%に下げた際に、
0.50%の場合より極端にパフォーマンスが落ちる戦略の場合ですと、
その戦略は
「小型株をメインとした戦略である可能性が高い」
とは言えるかもしれませんね〜。
そういった場合には、
・バックテスト側の売買代金制限を上げ、中・大型株シグナルも増やす
という調整を施すことにより、
出来高制限の値はある程度は小さくできる場合が多くなります。
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