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トレシズ式資金管理術(22)

トレシズ資金管理方法

■余力をどの程度残すか?

たとえばシストレ用資金が1000万だったとしまして、

(A)日々のポジション量を300万程度にするのか?
(B)それとも全力で1000万にするのか?

というのは非常に難しいところだと思います。

やはりといいますか、

これも用途に応じて、という感じになるかもしれないですね〜。

1000万という額が総資産に対してそこまで大きくないのであれば、

リスクは取れると思いますし(B)パターンも考えられます。

一方、

1000万という額が総資産に対して大きいのであれば、

全力の(B)パターンはなかなか恐いものがあります苦笑

そのため、

「どの程度のリスクを受け入れられるか?」

という基準が一点目かもしれません。

そして二点目ですが、

「戦略の得意相場というものはトレンドによって異なる」

という点の考慮が必要かもしれません。

たとえば2013年のような上昇トレンドで最も機能したのは、

やはり高値圏狙いの順張り買いだったと思いますが、

こういった戦略は、

2008年のような下落トレンドでは、

約定率がかなり落ちる形になり、

組み方によっては、数か月ぐらいシグナルが出ないような事例もあるかもしれません。

とはいえ、

下落トレンドで順張り買いが機能しないのは必然なので、

シグナルが出ないのは悪いことではないとも思います苦笑

一方、ポートフォリオ内に常に高値圏狙いの順張り買いがありますと、

相当な下落トレンドではその戦略分の資金は寝かせておくようなイメージになりますよね。

つまり、

上記例の(A)(B)でいいますと、

(A)の常に余力を持つようなイメージに近いポートフォリオ構成になります。

常に余力を持つ形のメリットとしましては、

やはりといいますか、下落トレンド等でDD額が抑えられやすい点で、

安定度が魅力、という感じでしょうか。

一方、

常に余力を残しているため、

パワーがないのが欠点とも言えます苦笑

(B)のように常に全力、

という組み方をする場合には、

私の場合ですとどうするかといいますと、

「トレンドによって使う戦略を変える」

という組み方をするだろうとは思います。

たとえば、

・高値圏狙いの順張り買いは、上昇トレンド以外では使わない
・押し目買いも、上昇トレンド以外では使わない
・下落トレンドでは、仕掛けラインを通常よりも下げた逆張り買いを使う

などといった感じで、

上昇トレンド・ボックス・下落トレンドで、

使う戦略を完全に変えるだろう、とは思いますね〜。

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