システムトレードブログ

戦略開発方法を学ぶシリーズ(22)

トレシズ開発方法

■開発とフォワード

シストレ初心者のありがちな失敗例としまして、

「あまりにも完璧な能力の戦略を求めすぎて、気がついたら過剰最適化になってしまい、現実では機能しない戦略になってしまっている」

という事例があるかもしれません。

「どういう戦略なら機能する可能性が高いか?」

という点についてですが、

個人的な経験上ですと、やはりといいますか

「仕掛け条件等がシンプルであるほどいい」

という感覚があったりします。

この理由を考察してみますと、

「自分の都合の悪い取引を除外していないので、カーブフィッティングに該当しにくいため」

というのが一番大きいかもしれませんね〜。

期待値等は、仕掛け条件を追加すればするほど上がるものですが、

仕掛け条件が増えるほど、

カーブフィッティングの懸念が出てくるとは言えるかもしれません。

また、仕掛け条件が少ないロジックの場合、

シンプルな構成になりますので、

「そのロジックの問題点や、改良が必要な点が見えやすい」

というメリットがあるとは思いますね〜。

もちろん最終的には、

フォワードで走らせてみないことには結果は分からないもので、

開発段階で全てを掴むというのは無理だと思います苦笑

これぐらいフォワードは大事なものだとは思っておりまして、

最低でも半年〜1年間耐えられるレベルの戦略であることを確認してからでないと、

本気のロットは張りにくいものです。

こういった感じでフォワードでのチェックは一般的に時間がかかるものなので、

個人的なスタイルですと、

・戦略開発、または改良
・フォワードにおけるチェック

というのは常に同時進行で、

結構手を広げてやっている感じだったりしますね〜。

シストレ初心者の方の場合ですと特に、

「すぐに結果を求めてしまい、1ヶ月などの超短期で戦略の能力を見極めようとしたりする場合がある」
「1ヶ月などの超短期で、成績の悪いものは見限ってしまい、別戦略に乗り換えてしまう」

といった傾向が強いかもしれません。

ただやはりといいますか、

短期ではどうしても能力は測りにくいもので、

もしかしたらその月はたまたま調子が悪かっただけで、

それ以降は調子が良いお宝戦略を捨ててしまっている可能性というのもあります。

こういった観点からも、

・判断はなるべく長期的に
・フォワードはじっくり試し、序盤は低ロット。長期的に耐えたものはロットを増やせばいい

といった考え方が、個人的には好みだったりします笑

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