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ポジションが増えすぎて、DDが極端に大きくなってしまうのを防ぐには?

トレシズドローダウン対策

たとえば、逆張り買い戦略等におきまして、

相場の下落が著しく、

かつリバウンドが一切ないような場合には、

「ポジションが増えすぎて、DDが極端に大きくなってしまう」

という事例が想定されるかもしれません。

たとえば、

・総資金: 500万
・1銘柄投入額: 50万(10銘柄分散)
・仕掛け方法: 終日指値

という戦略があったとしまして、

市場暴落時には、

10銘柄全てが指値に届いてしまい、資金500万フルポジションになるような事例も想定されます。

この際に、

かなり悪いケースを想定しまして、1銘柄あたりの平均損失が−15%だった場合、

50×(−0.15)×10=−75万

のDDとなりますよね汗

あくまでかなり悪い事例ではありますが、

総資金500万に対して一撃75万のDDというのは相当きついものです苦笑

とはいえ、絶対にないケースとも言えません。

そのため、個人的にはこういったケースにどう対策しておくか?といいますと、

基本的に、最適分散投資ファイル側であらかじめ対策しておく場合が多いです。

考慮する項目は主に、

(1)個別投入資金
(2)どの戦略のシグナルを優先するか?と優先譲渡条件
(3)1日の最大仕掛け銘柄数

の3つです。

分かりやすいように、

・逆張り買いのヒュプノス【グラヴィティ】
・売りのヒュプノス・ショート【グラヴィティ】
・総資金: 500万
・1銘柄投入額: 50万(10銘柄分散)

という感じで複数売買ルールにした際を参考例にしてみます。

まず(1)の個別投入資金ですが、

ヒュプノス【グラヴィティ】の個別投入資金を100%ではなく、80%などにしてしまえば、

ヒュプノス【グラヴィティ】は最大8銘柄の約定で済み、

残り100万は逆張り買いで持ち越すことはなくなりますので、

リスクを抑えることができます。

次に、(2)のどの戦略のシグナルを優先するか?についてですが、

最適分散投資ファイルの「資金設定の名称」におきまして、

上の方にある資金設定の方が優先順位が高いということになります。

たとえば、

・ヒュプノス【グラヴィティ】
・ヒュプノス・ショート【グラヴィティ】

という並び順だった場合には、

ヒュプノス【グラヴィティ】のシグナルが優先されている、

ということになります。

この際に、逆張り買いのヒュプノス【グラヴィティ】のリスクを抑えるにはどうすればいいか?といいますと、

まずは、

・ヒュプノス・ショート【グラヴィティ】
・ヒュプノス【グラヴィティ】

のように資金設定の順を逆にします。

その次に「優先譲渡条件」を使いまして、

・ヒュプノス・ショート【グラヴィティ】→仕掛け銘柄数が2銘柄以上で優先を譲渡する
・ヒュプノス【グラヴィティ】→仕掛け資金の限界で優先を譲渡する

とする形です。

こうしますと、

まずはヒュプノス・ショート【グラヴィティ】で2銘柄シグナルを抽出し、

残りの資金をヒュプノス【グラヴィティ】に割り当てることになりますので、

ヒュプノス・ショート【グラヴィティ】のシグナルが2銘柄以上ある限りは、

ヒュプノス【グラヴィティ】は最大8銘柄の約定で済み、

残り100万は逆張り買いで持ち越すことはなくなりますので、

リスクを抑えることができます。

最後に1日の最大仕掛け銘柄数ですが、

これが一番シンプルかもしれないですね〜、

ヒュプノス【グラヴィティ】の1日の最大仕掛け銘柄数を8などにしますと、

ヒュプノス【グラヴィティ】は最大8銘柄の約定で済み、

残り100万は逆張り買いで持ち越すことはなくなりますので、

リスクを抑えることができます笑

ちなみに私の場合ですとどの設定を使う場合が多いかといいますと、

(2)どの戦略のシグナルを優先するか?と優先譲渡条件
(3)1日の最大仕掛け銘柄数

を使う場合が多いです。

資金設定は基本、期待値の大きいものを上にし、

その上で優先譲渡条件と1日の最大仕掛け銘柄数を設定する感じですね〜。

1日の最大仕掛け銘柄数は、

基本成行買い戦略、終日指値買い戦略などに設定する場合が多いです。

これは、逆指値買い戦略、寄指買い戦略等に比べますと、

フルポジションになる可能性が高いためですね〜。

もちろん、逆指値の買い戦略あたりも、

上昇相場ではフルポジションになる危険性がありますので、

設定していいとは思います苦笑

1日の最大仕掛け銘柄数は設定しても通算利益率に大きな影響を及ぼさない場合が結構多いので、

いざというときのために設定しておいて損はないもの、

とは考えております。

あと、

資金設定は期待値の大きいものを上と書かせていただきましたが、

個人的には常に売りを入れてヘッジしたいタイプですので、

期待値の大きさに関わらず、

ヒュプノス・ショート【グラヴィティ】は資金設定の二番目か三番目に入れています。

その上で、ヒュプノス・ショート【グラヴィティ】の上にある買い戦略に仕掛け銘柄数制限を入れる感じです。

これだけで、

ヒュプノス・ショート【グラヴィティ】の売りシグナルがある限りは、

買いのみでフルポジションになるのを防ぐことができるので便利です笑

ただかといって、

売りばかりのシグナルになるのも問題ですので、

ヒュプノス・ショート【グラヴィティ】には、

「仕掛け銘柄数が1銘柄以上で優先を譲渡する」

などの設定を入れるようにはしていたりします。

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