最低購入金額(単元価格)とボラの関係
単元価格とボラティリティ(変動幅)の関係が気になったので調べてみました。
・検証方法
売買代金制限: 15日平均1億
翌日成行で買い+翌日成行で売り
■最低購入価格:10万未満
平均損失: 2.49%
損失の標準偏差: 2.94%
■最低購入価格:20万未満
平均損失: 2.29%
損失の標準偏差: 2.63%
■最低購入価格:30万未満
平均損失: 2.25%
損失の標準偏差: 2.54%
■最低購入価格:50万未満
平均損失: 2.20%
損失の標準偏差: 2.47%
■最低購入価格:100万未満
平均損失: 2.16%
損失の標準偏差: 2.42%
上記検証結果から明確に分かることとしましては、
「単元価格が小さいほどボラが大きい」
「単元価格が大きいほどボラが小さい」
ということですね〜。
単元価格とボラティリティは反比例関係にあることが分かります。
単元価格が小さいほど荒いということですが(言い換えれば、低位株ほど荒い、と近似的な意味になります)、
とはいえ、
先日の2315SJIのように、
日に100%も上がるボラも、単元価格が小さい銘柄の強みとは言えると思いますので、
単元価格が小さい銘柄を相手にするのは、
まったく間違っていることでもないと考えます。
マーケットインパクト抑制面でもメリットがあるとは思います笑
ただ一方、
「損失の荒さも単元価格が小さい銘柄の方が上」
ということですね〜。
たとえばですが、
2008年リーマンの際のDDなどは、
単元価格を上げたり、
もしくは株価制限を上げたりしますと、
軽減できる場合が多々あります。
これは要するに低位株の場合ですと1ティックあたりのボラがありすぎるためだと推測されます。
単元価格が小さい銘柄を相手にするか、
単元価格が大きい銘柄を相手にするかはどちらが正しいというわけでもないですが、
・単元価格が大きい銘柄の方がボラが小さい(トレード毎収支が安定しやすい)
・単元価格が小さい銘柄の方がボラが大きい(トレード毎収支が荒い)
という点を理解した上で資金管理をしていくという点が重要ではないか、
とは考えていたりしますね〜。
もちろん、
好みという要素も無視はできないと思います。
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