システムトレードブログ

勝てる戦略へのアプローチ方法(8)

逆張り買いは、

当然仕掛け位置によって約定率やパフォーマンス等が変わってきます。

仕掛け位置が浅い場合には約定率が高くなり、かつ損益の上下動が大きくなりやすくなります。こういった戦略は、地合と連動した結果になりやすい気がしております。

仕掛け位置が深い場合には約定率が低くなり、深さによってはめったにシグナルが発生しなくなることもあります。

これはどちらが正しいというわけでもないと思っているのですが、

・仕掛け位置が浅い戦略は、どちらかというと上昇トレンドに向いている
・仕掛け位置が深い戦略は、どの相場にも向いているがシグナルが少ない

といった特性があるのではないか、

とは思っていたりしますね〜。

個人的にはポートフォリオ内の各戦略で、

(A)下落トレンドでは特に、なるべく短期保有にする
(B)トレンドによって仕掛け位置を変える
(C)トレンドによってシグナルを出さない、もしくは減らす戦略を設ける

といった対策を取るのが好みだったりします。

まず(A)からですが、

一方的に下げ続けるような地合では、

当然保有日数が長い戦略の方がDDが大きくなりがちです。

もちろん保有日数が長いということは、

リバウンドが発生した際の利幅も大きいので一長一短がありますが、

「身を守る」

という観点ですと、

保有日数が短いほどDDが抑えられる場合が多いので、

個人的にはこちらを採用する場合が多いですね〜。

もちろん全戦略の保有日数を短くするというわけではなく、

・デイトレ
・引け買い翌日寄り売り
・1日オーバーナイト
・2日スイング

などをバランス良く組み合わせ、

トータル的な平均の保有日数を短く組む感じです。

次に(B)のトレンドによって仕掛け位置を変えるという点ですが、

個人的なスタイルですと、

・上昇トレンドの軽い押し目(仕掛け位置は浅め)
 ↓
・2008年や2011年クラスの市場暴落時(仕掛け位置はかなり深め)

という感じで「仕掛け位置の範囲」を決めています。

個人的に使っている逆張り買い戦略の仕掛け位置は、

上記の範囲におさまっている感じですね。

そして、

上昇トレンドと下落トレンドにおいて、

ポートフォリオ全体として仕掛け位置を変えるようにしている感じです。

2008年や2011年クラスの市場暴落時用の戦略はめったにシグナルが出ないですが、

この戦略分の資金をあけておくことにより普段は常に資金余力があるため、

安心感という効果も出てくるのがメリットだと思っております笑

あとはたとえば日経25日線上のみでシグナルを出すようなタイプの押し目買い狙い戦略なども、

下落トレンドでは食らいにくいので結構重宝すると思います。

最後に(C)の「トレンドによってシグナルを出さない、もしくは減らす戦略を設ける」ですが、

若干(B)と内容がかぶっていますが、

個人的なスタイルとしましては、

「どの相場でもフルポジションにしない」

という点に気をつけています。

これはいつも書かせていただいておりますが単利と複利で異なるものであり、

また「その資金でどの程度リスクを取れるか?」といった要素によっても変わってきます汗

複利の場合では特に、

「戦略の調子が良い場合には投入資金がどんどん大きくなっていくため、自分の総資産に対するリスクが高くなるのでバッファを設けたほうがいい」

というのが個人的な持論です。

…上記はまったく正しいというわけではなく、あくまで個人的な好み、とお考えください苦笑

個人的なスタイルですと、

「2008年や2011年などの相場で、使っている戦略の約定率が100%だった際に資金に対してどの程度の割合になるか?」

という点を計算してポートフォリオを組むようにしています。

もし下落トレンドにおいてリスクが高いなと感じましたら、

上昇トレンドのみでシグナルを出す戦略などを設けて下落トレンドにおけるリスクを減らしたりもしますね〜。

上昇トレンドの判別にはいろいろ方法がありますが、

・トレンド判定フィルターを使う
・日経25日線上のみでシグナルを出す
・上昇トレンドに入っている銘柄のみを相手にする(たとえば25日線が3日連続で上昇している銘柄のみにシグナルを出す、25日線>75日線の銘柄のみにシグナルを出す)

などが代表的かもしれません。

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