システムトレードブログ

勝てる戦略へのアプローチ方法(33)

前々回のブログで、資金量に関するお話を書かせていただきました。

https://www.torezista.com/blog/blog_1910/
勝てる戦略へのアプローチ方法(31)

その上ですが、

最近の私の考えでは、

資金500万ぐらいでも、100銘柄分散ぐらいにした上で複利にした方が成績が安定するのではないか?

という理論があります(ぇ

もちろんまったく正しいというわけでもありませんのであくまでご参考程度にとどめていただければと思いますが苦笑、

下の方に、鉄壁スイングガード2の2013年〜2015年のバックテスト段階の期待値をアップさせていただきました。

このようにバックテスト段階の期待値がプラスであれば、

「1銘柄投入額をかなり抑え、銘柄分散数を多くする」

という手法を使うことにより、

収支をほぼ確実にプラスに持っていけます。

たとえば逆張り買いの場合、

普段はシグナルは少ないですが、

シグナルが多いときには一気に大量に出ますよね苦笑

そして結論的には、

「一気に大量に出たシグナルを、どれだけ拾えるか」

という点により、確実性が変わってくると思っています。

資金が小さい場合、

シグナルがぽつぽつ出るような地合でも、

シグナルが大量に出る地合でも、

ポジション量が変わらなかったりします。

これが逆張り買いの成績を不安定にさせる要素の1つではないか?とは考えておりまして、

逆張り買いのピラミッディングの観点から考えますと、

「高値にあるときは軽めに、安値にあるときは厚めに」

というのが正しいアプローチだとは思いますので、

「シグナルがぽつぽつ出ている時よりは、シグナルが大量に出た時の方がポジション量が増えるのが正しいのではないか?」

とは考えていたりしますね〜。

そして、

「シグナルが大量に増えた時にポジション量も増やすにはどうすればいいか?」

という観点ですと、

「1銘柄投入額を抑え、銘柄分散数をかなり増やす」

という対策が有効だと思います。

実はトレード日記側で試そうかなと思っているのですが、

・資金量500万
・複利
・1銘柄投入額5万からスタート
・逆張り買い戦略を仕掛けの浅いものから深いものまで大量に使用(ぇ
・バックテスト段階の期待値だけを重視(最適分散投資は検証時には基本ポジション量をチェックするためのみに使う)
・銘柄の重複可
・ポジション量は、2008年9〜10月、または2011年3月あたりがMAXになるように調整
・バックテスト段階の期待値が一向に上がらない戦略は組み替える
・証券会社は、1日定額手数料のところを利用する(GMOクリックなど)

などといった構想を考えています笑

銘柄分散数を増やす場合、

1銘柄投入額が小さいと手数料の影響が大きくなりますので、

GMOクリックのような、

1日の約定代金に応じて手数料が決まる定額制の証券会社を使うのがいいのではないか、

と考えております。

もしくはSMBCですね。

たとえば最適分散投資後の成績が悪い販売戦略の場合でも、

バックテスト段階の2014〜2016年の期待値が+でありさえすれば、

上記手法を使うことにより勝てるようになるものがいっぱいあると思います。

最適分散投資後の成績が悪かったとしても、

資金が大きければ勝てる、見限るには早計な戦略は結構あります。

最近の個人的な理論は、

「カーブフィッティングはバックテストファイルではなく、最適分散投資ファイル側(特に1銘柄投入額や仕掛け銘柄数等)にある場合が多い。(というのも、そこまで仕掛け条件が多い戦略というのはそもそも少ないだろうと思われるため、バックテスト側で過剰に最適化しているような戦略は少ないだろうと思われるためです。)

そのため、揺らぎ検証だけでカーブフィッティングを検証するのは厳しく、むしろ総資金を増やし、かつ1銘柄投入額を減らし、銘柄分散数を増やして検証した方が確実」

「ただしこれは逆張り買いで言えることであり、順張り買いでは最適分散投資ファイルの優先順が有効に機能している場合も多々あるので、シグナル数が多いタイプの順張り買いの検証に向いた話ではない。むしろ優先順が有効に機能しているのであれば、その優先順に使われている指標をバックテストファイル側に導入すれば期待値を上げることができる」

「また地合の考慮も必須で、2013年の売りや、2016年の買いは、割引が必要(2013年のような上昇トレンドではやはり買いが強く、売りが弱いため)」

という感じになっています(コラ

ただ、100銘柄分散ともなると、

日々のオペレーションが相当大変ではありますが苦笑

1銘柄投入額は、使っている戦略のバックテスト段階の総取引回数によって決めるべきだと考えます。

総取引回数1,000回程度の戦略の組み合わせであればもうちょっと1銘柄投入額を増やしてもいいでしょうし、

総取引回数10,000回程度の戦略の組み合わせであれば上記設定のような感じか、

もしくは仕掛け条件を追加するなどして期待値を上げた上でもうちょっと1銘柄投入額を増やすような感じでしょうか。

大事なのは、

「シグナルが少ないときのポジション量と、シグナルが一気に増える時(つまりは市場暴落時)にどの程度のポジション量になるかを把握した上で1銘柄投入額を設定すること」

だと思っております汗

↓鉄壁スイングガード2のバックテスト段階の期待値(右から二番目が期待値です。)

勝てる戦略へのアプローチ方法(33)(1)

勝てる戦略へのアプローチ方法(33)(2)

トレシズの「勝てる戦略へのアプローチ方法」の記事

前々記事:勝てる戦略へのアプローチ方法(31)
前の記事:勝てる戦略へのアプローチ方法(32)
今の記事:勝てる戦略へのアプローチ方法(33)
次の記事:勝てる戦略へのアプローチ方法(34)
次々記事:勝てる戦略へのアプローチ方法(35)

おすすめ記事

勝てる戦略へのアプローチ方法(41)

手仕舞い方法ですが、私が最近よく使う手仕舞いは、・翌日成行・翌日不成の2つです。…

勝てる戦略へのアプローチ方法(14)

昨日は、「トレンド別の約定率」について書かせていただきました。勝てる戦略へのア…

> このページのURLをPCメールアドレスに送る