システムトレードブログ

勝てる戦略へのアプローチ方法(49)

私の個人的なスタイルの鉄則を書かせていただきますと、

(1)逆張り買いは順張り買いよりも1銘柄投入額を小さく
(2)上記影響もあり、銘柄分散数は順張り買いよりも逆張り買いの方が多い(銘柄分散数はおそらく普通の人よりも多いです苦笑)
(3)仕掛け条件の緩い戦略は特に1銘柄投入額を小さく
(4)買いだけでなく売りも絶対使う
(5)下落の初動でのDDを抑えることを重視する
(6)利益率よりも、日々損益の波の穏やかさを重視する
(7)順張り買いは基本上昇トレンドメインで、下落トレンドでは逆張り買いと売りがメインとなる
(8)ポートフォリオ全体のDD時に、なるべく資金的なパワーが落ちないようにする
(9)ポートフォリオ全体で一番重視するのは、過去の検証上のポジション量
(10)寄り、ザラ場中、引けそれぞれでリスクを分散する

といった感じが代表的な10個かもしれません。

本当はもっとありますが、

このあたりはまた今後じっくりまとめてみたいと思います苦笑

長くなるので、今日は(1)〜(3)までについての解説です。

■(1)逆張り買いは順張り買いよりも1銘柄投入額を小さく

これはいろいろ理由があるのですが、

一番は、

「順張り買いというのは株価が上がる時に仕掛けるので、つまりは出来高が増えるタイミングを狙うということ」

になるためですね〜。

出来高が増えるタイミングなので、ロットをある程度張れるため、

というのが大きいかもしれません。

あとは、その戦略の平均損失や損失の標準偏差の大きさ次第で投入額を決める感じです。

■(2)上記影響もあり、銘柄分散数は順張り買いよりも逆張り買いの方が多い

もちろん戦略にもよりますが、

私の使う逆張り買いの場合、出来高が減るタイミングを狙う場合が多いです。

出来高が減るタイミングを狙うのであまりロットを増やせないという点もあるのですが、

順張りに比べますと逆張りの方が悪材料銘柄を引く確率が高いので、

分散数を増やしている、という側面もあります。

■(3)仕掛け条件の緩い戦略は特に1銘柄投入額を小さく

これはおそらくなのですが、

システムトレードにおける考え方としてはかなり重要な部分、

と思っていたりしますね〜。

システムトレードではこの部分を間違いますと、

一気に勝ちにくくなると思っているほどです汗

私の個人的な考えでは、

シストレはバックテスト段階の期待値が重要だと考えております。

そして、バックテスト段階の期待値がプラスかどうかが肝となってきますが、

バックテスト段階の期待値がプラスでありさえすれば、

資金が極めて大きい人の場合には、

銘柄分散数をかなり増やしさえすればほぼ負けることはなくなります。

問題となるのは、

「資金がそこまで大きくない際に、1銘柄に投入しすぎていないか?」

という点です。

たとえば、

総資金1億、1銘柄投入額20万などの設定で逆張り買いを検証しますと、

2011年3月などは一時的にDDが大きくなりますが、

トータル的にはたいていの場合負けることはないと思います。

これはなぜかといいますと、

「相場が下落するほど、自然とポジション量も増えているから」

と考えられます。

しかも上記のような銘柄分散数が多い戦略の場合、

「悪い相場におけるポジション量の増え方が並みでない場合が多い」

という感じになる場合が多いと思います。

普段は5銘柄程度のポジションなのが、

市場暴落時は700銘柄などになったりする場合もあるほどです苦笑

普段5銘柄程度であれば、

総資金1億の場合ですと日々の損益にはまったく影響がない感じですよね。

そして、ポジション量が数百など増えた時がチャンスということになります。

また、総資金1億の場合ですと普段はDDがまったくないに等しい形です。

そのため、

「市場暴落時に、自然と資金をフル活用できる」

という点に大きな差があります。

総資金が小さい場合、

1銘柄投入額が大きいと、

「普段からDDが大きく、総資金が大きい場合ほど、市場暴落時に資金が残っていない」

という感じになりやすいものです。

なので、

「DDからのリバウンド時に、DDを回復できるほどのパワーがない」

という現象が発生しやすくなります。

以上のような観点から、

「張るべき時に張れる資金を、いかに残しておくか」

という点が非常に重要になってくるとは思っておりまして、

これを実現するための1つの手段が、

「1銘柄投入額を小さくすること」

だとは思っていたりしますね〜。

このあたりはなんといいますかかなり深く、

まだまだいろいろな記事が書けそうですが、

またいずれ機会を見て書かせていただきたいと思います汗

トレシズの「勝てる戦略へのアプローチ方法」の記事

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