約定率について語ってみます。
ユーザー様からよくいただくご質問で、
「逆張り買い戦略などで約定率が低く、もどかしい。約定率を上げる方法はないでしょうか?」
という内容があります。
約定率はやはりといいますか、
成行で仕掛けるタイプが一番高く、
前日終値より遠い位置で仕掛けるタイプの戦略ほど低くなります。
これは以下のようなイメージですね〜。
・成行で仕掛ける買い戦略A → 約定率98%
・指値(前日終値−5%)で仕掛ける買い戦略B → 約定率20%
約定率を上げるためには、
「仕掛け位置を前日終値に近づければいい」
ということにはなりますので、
上記買い戦略Bの場合、
前日終値−5%ではなく、前日終値−3%にしますと、
約定率が上がると考えられます。
とはいえ、
このカスタマイズ方法は、
「指値戦略を成行戦略に近づけていることと同義」
とも言えますので、
約定率は上がりますが、
1トレードあたりの期待値は減り、
またDDが大きくなるのは間違いないと思ったほうがいいかもしれませんね〜汗
私の場合ですと、
約定率が低い場合にどう考えるかといいますと、
「これは期待値を重視した戦略だから、これはこれでしょうがない。それよりも、約定率をカバーするような別戦略を導入する」
といった感じに考える場合が多いかもしれません。
また、
ポジション量を増やしたい地合で指値戦略のみでは厳しい場合、
成行戦略も導入する、
といった感じで、
1戦略のカスタマイズで対応するよりは、複数の戦略で弱点をカバーすることを目指す場合が多いです。
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