複数売買ルールのオプション設定について語ってみます。
複数売買ルールを作る際に、
「個人的に避けていること」
があります(ぇ
それは具体的には何かといいますと、
(1)「売買ルール毎に優先譲渡条件を設定する。」にチェックを入れること
(2)「同じ銘柄を重複して保有しない。」にチェックを入れること
の2点が代表的なものですね〜。
■なぜ、「売買ルール毎に優先譲渡条件を設定する。」にチェックを入れないか?
よくブログに書かせていただいておりますが、
私自身は最適分散投資ファイルには依存せず、
「とにかくバックテスト段階のシグナル全てに仕掛けることを目指す」
というスタイルです。
これはなぜかといいまずと、
一番大きい理由が、
・バックテストファイルと最適分散投資ファイルの2段階があると、負けが続いた際などにどちらに原因があるかを解明するのが難しくなるため
・また、カーブフィッティングの可能性がある要因を、バックテストファイルのみに絞り込みたいため
といった点かもしれません。
ただかといって、
「資金には限りがあるため、全部のシグナルには仕掛けられない。そのため、最適分散投資ファイルを使う必要がある」
という考え方も、一理あると思っています汗
たとえばですが、
・戦略A: 300万(1銘柄投入額100万×3銘柄)
・戦略B: 300万(1銘柄投入額100万×3銘柄)
・戦略C: 300万(1銘柄投入額100万×3銘柄)
・計: 900万(1銘柄投入額100万×9銘柄)
という組み合わせの複数売買ルールの場合、
資金が600万しかない場合ですと、
6銘柄までしか仕掛けられないわけですよね。
9銘柄仕掛けるためにはレバレッジが必要になります。
そこで、
「優先譲渡条件を使い、1戦略あたり2シグナルのみシグナルを出すようにしたらどうか?」
という話になりますが、
私はこれを避けたいタイプです(ぇ
といいますのも、
上記戦略A〜戦略Cは、
「3銘柄シグナルを出して初めて、本当の能力を発揮するタイプの戦略であるかもしれないため」
です。
これが正しいのか間違っているのかは非常に難しいところですが、
上記事例の場合、
「バックテストファイルのみでなく、最適分散投資ファイルからも成績への影響が発生してしまう」
という点を、
個人的には問題視しているのかもしれませんね。
できればやはり、
バックテストファイルの調整のみで調子を確認できれば、
手間が大幅に省略されるという点もありますし、
成績に影響する要素はできるだけシンプルにしたいところです。
こういった観点で、
個人的には優先譲渡条件は使わない感じですね〜。
■なぜ、「同じ銘柄を重複して保有しない。」にチェックを入れないか?
これはいろいろなスタイルがあると思っておりまして、
同じ銘柄に仕掛けないようなスタイルも一案だと思っております。
あくまで個人的な考えでは、
「後に個別戦略の成績を検証しやすいように、同じ銘柄を重複して保有しないにはチェックを入れない」
という感じかもしれませんね〜。
たとえばですが、
以下のような事例があったとします。
・戦略A → 銘柄Zに仕掛け
・戦略B → 銘柄Zに仕掛け
・戦略C → 銘柄Zに仕掛け
この場合、
「同じ銘柄を重複して保有しない。」にチェックを入れた場合、
戦略Aでは銘柄Zに仕掛け、
戦略B、Cでは仕掛けない、
という形になると思います。
一方、以下のような事例があったとします。
・戦略D → 銘柄Zに仕掛け
・戦略A → 銘柄Zに仕掛け
・戦略E → 銘柄Zに仕掛け
この場合、
戦略Dでは銘柄Zに仕掛け、
戦略A、Eでは仕掛けない、
という形になります。
ここで注目が、
「最初のポートフォリオでは、戦略Aは銘柄Zに仕掛けていたが、次のポートフォリオでは仕掛けていない」
という点です。
つまり、
「同じ銘柄を重複して保有しない。」にチェックを入れますと、
「ポートフォリオ構成によって、各戦略の成績が変わってしまう」
という問題が発生してきてしまいます汗
これはつまりは、
「戦略同士がお互いに影響を与えてしまっている」
ということになってしまい、
後に検証をするのが困難になってしまう要因にもなってしまいます。
こういった意味で、
個人的には最近は、
「同じ銘柄を重複して保有しない。」にはチェックを入れないスタイルに落ち着いている、
というイメージなのかもしれませんね〜。
もちろん上記は正しいわけでもないとも思っておりまして、
あくまで個人的なスタイルです苦笑
なお、
売り戦略の場合など、
同じ銘柄が重複するとリスクが高いなと判断した場合には、
チェックを入れることもあります汗(コラ
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