個人的な最新の多元複利運用について語ってみます。(4)
多元複利運用を用いる意図について、
個人的な実例を交えて解説させていただきます。
たとえば、以下のような条件でのスタートだったとします。
・総資金500万&使用戦略10個
・戦略1(順張り買い): 投入額100万
・戦略2(順張り買い): 投入額100万
・戦略3(順張り買い): 投入額100万
・戦略4(押し目買い): 投入額100万
・戦略5(押し目買い): 投入額100万
・戦略6(押し目買い): 投入額100万
・戦略7(逆張り買い): 投入額100万
・戦略8(逆張り買い): 投入額100万
・戦略9(順張り売り): 投入額100万
・戦略10(逆張り売り): 投入額100万
→トータルでのレバレッジは2倍
上記組み合わせはあくまで例ですが、
個人的なポートフォリオは、
今年のようなトレンドの場合上記のようなバランスになる場合が多い感じですね〜。
(※7月あたりまでのバランスで、8月は順張り買いが減り、売りがもっと増えています。)
そして、
あくまで私のスタイルの場合ですと、
日々のトータル損益の振幅は、大体3%(上記例だと15万)以内になるように1銘柄投入額を調整する場合が多いです。
しばらく運用を継続しますと、
戦略によって結構成績の差が出てきます。
・総資金500万&使用戦略10個
・戦略1(順張り買い): 200万
・戦略2(順張り買い): 90万
・戦略3(順張り買い): 110万
・戦略4(押し目買い): 160万
・戦略5(押し目買い): 120万
・戦略6(押し目買い): 70万
・戦略7(逆張り買い): 60万
・戦略8(逆張り買い): 70万
・戦略9(順張り売り): 90万
・戦略10(逆張り売り): 140万
→トータル: 1110万(+110万)
DD−30%を超える戦略が3〜4つあっても、
他戦略でカバーできればプラスになる感じですね。
今年は8月をのぞけば地合がいいですので、
個人的な収支も、%的には上記のようなイメージになっていた感じです。
ここで重要な点が2つあります。
まず1つ目は、
たとえば「戦略7:DD−40%」のように、
どうしても成績が悪くなるものが出てくる、
ということですね〜苦笑
これはもちろん戦略の組み方の技量にもよるとは思うのですが、
あくまで私の場合ですと、
「どんなにバックテスト結果が良くても1戦略の成績には期待しない。あくまでトータルで見る」
といった考え方ですので、
上記のように複数の戦略に分散するわけです。
そして2つ目は、
「戦略1:+100%(200万)」
「戦略7:−40%(60万)」
となっていた場合、
それぞれが−5%動いたとしますと、
・戦略1:200万 → 190万(−10万)
・戦略7:60万 → 57万(−3万)
という感じで、
…はっきりいって戦略7の収支はトータル成績に与える影響がだいぶ小さくなります苦笑
全ては成績の良い戦略の結果次第、
というイメージになってくるわけですね〜。
そのため、
「成績の悪い戦略の成績がどうでもよくなる」
↓
「停止ということをあまり考えなくてもよくなる」
という点がメリットになってくる、
とは考えられます。
もちろん、
「DD50%を超えたら停止」
といったルールはあってもいいかもしれませんが、
個人的な経験上ですと、
上記のように−40万まで到達した戦略が、
元本越えまで復活したケースも、
何割かある感じですので、
「必ずしも停止という選択肢が正しいとは限らない」
とは言えるのかもしれません。
そして複利ですので、
上記例の場合ですと、
・戦略1(順張り買い): 200万
・戦略3(順張り買い): 110万
・戦略4(押し目買い): 160万
・戦略5(押し目買い): 120万
・戦略10(逆張り売り): 140万
あたりのパワーが結構出てきますので、
もしこれらの戦略の調子が良ければ、
プラスの幅は単利以上の速度で伸びていきます。
こんな感じで、
「多元複利運用は、1戦略単位でなくトータルで考える」
というイメージですね。
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