複数売買ルールの調整方法(1)
たとえばですが、
・戦略A: 通算利益率500%
・戦略B: 通算利益率500%
・戦略C: 通算利益率500%
を一体化して複数売買ルールにしても、
・複数売買ルール: 通算利益率1500%
にならない、なんでだろう?といったご質問をいただく場合があります。
これはなぜかといいますと、
複数売買ルールが以下のような設定になっているためですね〜。
・総資金: 1500万
・戦略A: 個別投入資金500万
・戦略B: 個別投入資金500万
・戦略C: 個別投入資金500万
上記は、
「戦略A、戦略B、戦略C用の資金それぞれを完全に分けている設定」
となります。
たとえば戦略Aは、
「資金500万に対して、通算利益率500%だった戦略」
ということです。
つまり、今までの利益額は、
500×5=2500万
ということですね。
そして複数売買ルールの方は、
上記設定の場合、総資金1500万に対して考えることになりますので、
2500÷1500×100=戦略Aの通算利益率166%
となるわけです。
そのため、1500万に対して考えますと、
戦略Aの通算利益率166% + 戦略Bの通算利益率166% + 戦略Cの通算利益率166%
=約500%
となり、
見た目上は1500%にはならなく、
500%近辺の数字になるわけですね〜。
とはいえ上記は、
資金を3つに割っているので、当たり前といえば当たり前のお話となるわけですね汗
たとえばですが、
・総資金: 500万
・戦略A: 個別投入資金500万
・戦略B: 個別投入資金500万
・戦略C: 個別投入資金500万
のように、
総資金500万で、
レバレッジを効かせる形にしますと、
通算利益率は1500%に限りなく近づくはずです。
つまり、以下のようなイメージですね。
■(A)安全度優先の設定
・総資金: 1500万
・戦略A: 個別投入資金500万
・戦略B: 個別投入資金500万
・戦略C: 個別投入資金500万
→通算利益率は500%近辺
■(B)利回り重視の攻めの設定
・総資金: 500万
・戦略A: 個別投入資金500万
・戦略B: 個別投入資金500万
・戦略C: 個別投入資金500万
→通算利益率は1500%近辺
※とはいえ、上記はどちらも利益「額」は同じです。資金1500万に対してよりは、500万に対しての方が利益「率」は上がるというだけのお話ですね。
あとは、
「リスクをどの程度とるか?」
という点を考慮しつつ、
各戦略の
・個別投入資金
・レバレッジ
の2つをメインに調整していく形ですね。
このあたりはテクニックがあり、
長くなるので続きは次回です汗(コラ
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