(151)終日指値戦略で、指値位置が遠すぎる気がするのですが、カスタマイズした方がいいでしょうか?
■終日指値戦略で、指値位置が遠すぎる気がするのですが、カスタマイズした方がいいでしょうか?
指値位置が遠くにある戦略というのは、
シグナルが10個出て1個も約定しない場合がある事例もあり、
「なぜ?」
という疑問が沸かれるかもしれません。
指値位置が遠い戦略は多くの場合、
「約定率」よりも、「DDの小ささ」を意識した構成になっています。
そのため、指値位置を遠くしているわけですね。
指値位置をかなり遠く置くことにより、
もし指値に届いた場合には結構なオーバーシュート時期である可能性が高く、
その際には買い戻しの速度も早くなり、
また上げ幅が大きくなりやすいものです。
指値位置が近いとあまりボラがない銘柄である可能性もあり、
上がるときもあれば下がる時もあるという感じで勝率も落ち、
DDも大きくなりがちです。
そのため、
「取引回数」よりも、「勝率や期待値の大きさ、DDの小ささ」を重視した構成のため、
指値位置を遠くに置いている、
という結論になると思います。
「カスタマイズするべきかどうか?」
という点につきましては、
あくまで私自身の考えですと、
「フォワードで結果が出ている戦略の場合、必ずしもカスタマイズは必要ないのではないか?」
とは思っておりますが、
もちろんマーケットインパクトが気になる方の場合には、
指値位置を変えるなどのカスタマイズも1つの手だと思います。
たとえば指値位置を近くに置きますと、
取引回数(約定率)が増え、通算利益率も大きくなる代わりに、勝率や期待値が減り、DDが大きくなります。
逆に指値位置を遠くに置きますと、
取引回数(約定率)が減り、通算利益率も小さくなる代わりに、勝率や期待値が増え、DDが小さくなります。
このあたりはユーザー様の好みに合わせるのがベストではないか?
と考えている次第です。
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