システムトレードブログ

戦略をチェックする際に見る項目

トレシズストラテジーの選び方

ユーザー様からお問い合わせをいただいた際に、

ご自身のバックテストファイル+最適分散投資ファイルをいただき、

チェックを依頼いただく機会は結構あったりするのですが、

実際のところ、

チェック作業は結構難易度が高かったりします苦笑

といいますのも、

・複数売買ルールは複雑な要素が絡み合っているため、実際に運用しないことには深くは理解しにくいため
・また、カスタマイズ済のファイルであるため

などといった点があるためですね。

ただそういった中でも、

私自身がどこを見るか?

という観点ですと、

たとえば以下のような点です。

(1)毎年のバックテスト段階の期待値

これはかなり重要です。

最適分散投資後の結果ではなく、

バックテスト段階で毎年の期待値がちゃんとあるかどうか、

という点は重視しますね〜。

中でも直近の2014年以降の期待値等は非常に重視します。

ちゃんと期待値がある場合には、

あとは実運用で結果を見ていく形になると思いますね。

(2)DDが大きくなった際に、ポジション量はちゃんと増えているかどうか

たとえば逆張り買いで、

市場がどんどん下がってDDになったとしまして、

ポジション量がちゃんと増えているかどうか?

という点はかなり見ているかもしれません。

といいますのも、

あくまで個人的な考えとしましては、

「逆張り買いは、相場が押せば押すほどポジション量が増えていくのが正解」

と考えているほどですので苦笑、

そこでポジション量が減っているようではまずい、

と思ってしまうせいかもしれませんね。

もちろんリスクの上限は必要ですが、

仕掛けるべき時にポジション量がキッチリ増えているポートフォリオの場合、

そうそう酷いことにはなりにくいと考えています。

(3)オーバーフィッティングがないかどうか

バックテスト側にしろ、最適分散投資側にしろ、

やはり細かい条件をいろいろ入れすぎるのは、

シストレ上級者をのぞきましてはあまり好ましくないと考えます。

もちろん入れた条件が必要なもので、

機能する場合というのも多々あると思いますが、

シストレ初心者の時期の場合ですと、

「今後の管理面」

という観点では、

まず間違いなくマイナスに作用すると思います。

こういった観点ではやはり、

「戦略はシンプルな方がいい」

という考え方も1つなのかもしれませんね〜。

(4)最適分散投資ファイルがおかしくないかどうか

私自身はシストレではとにかくバックテストファイルを重視するスタイルで、

最適分散投資ファイルは軽視するスタイルです(ぇ

これはもちろん正しいというわけではなく、

単純に好みのお話というだけですが、

最適分散投資後にバックテスト以上の結果が出るのはあくまで偶然と考えるスタイルですので、

最適分散投資ファイル側で余計な加工が加えられていないかどうか?

といった点は結構見るかもしれません。

トレシズの「ストラテジーの選び方」の記事

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