(159)検証をする際に、バックテストファイルと最適分散投資ファイルの2つがあるのはなぜですか?
■検証をする際に、バックテストファイルと最適分散投資ファイルの2つがあるのはなぜですか?
バックテストファイル(.str)は、
仕掛け条件や手仕舞い条件等、
「仕掛け条件・手仕舞い条件に一致する銘柄を抽出するために必要なファイル」
となります。
たとえばですが、
仕掛け条件に「前日比が+5%より大きい」と設定されていましたら、
前日比が+5%より大きい銘柄を全て抽出するのがバックテストファイル(.str)の役割です。
一方、
「資金量」
という要素には個人差があり、
バックテストファイル(.str)でたとえば仕掛け銘柄が100銘柄など出ましても、
全部に仕掛けることはできません。
全部に仕掛けることはできないので、
「資金量に合わせた検証」
をしないと、検証結果そのものが再現性がなく、無意味になってしまいます。
そのため、
バックテストファイル(.str)で抽出された銘柄を、
自分の資金量に合わせて検証する必要があります。
その検証を行うために必要なのが、最適分散投資ファイル(.opt)です。
バックテストファイルと最適分散投資ファイルは同じ名前が設定されている場合がありますが、
こちらにつきましては、
パッと見は、
まったく同じファイルを読み込んでいるように見えるかもしれません。
ただ実際は、
・バックテストの際には、「パーフェクトレシオ【焔】.str」(バックテストファイル)
・最適分散投資の際には、「パーフェクトレシオ【焔】.opt」(最適分散投資ファイル)
と、異なるファイルを読み込んでいます。
.strや.optという拡張子が省略されておりますため、
同一ファイルのように見えるだけで、実際は別ファイルを読み込む形です。
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