システムトレードブログ

少ない資金からのシストレについての考察

トレシズ投資手法

私自身も現在55万円スタートのシステムを運用しているわけですが、

トレードに多くの資金を回せない方も結構多いと思います。


株には単元というものがある都合上、1銘柄を買うのに必要な金額が500円だったり50万円だったりばらつきが出てしまうのは周知の通りで、

その上低予算だと1単元が100万円を超える銘柄などを手がけることができないため、

シストレで少ない資金から運用を開始する場合、

「売買対象銘柄が減り、全てのシグナルを買いつけることができなくなりパフォーマンスが落ちる」

という問題に必ず直面します。


そのため、少ない資金の場合の序盤は集中投資型の運用になる場合が多くなるのですが、先日の私の取引で「明豊エンタープライズにほぼ全資金を投入する」というシグナルが発生しました。

個人的な印象としては、ファンダメンタルはあまり見ないのですが、それでも正直明豊エンターにほぼ全資金を投入するというのはリスキーな感じがします。


かといって集中投資しないで分散しようとすると、たとえば以下のようなバランスになってしまうことがあります。

買 2193 クックパッド(株) 4,500円×100株 450,000円
買 8927 明豊エンター 187円×500株 93,500円


この例だと前者の影響が大きすぎるため、たとえ勝率が50%だったとしても、クックパッドで負けてしまえばトータルでマイナスになってしまいます。個人的にはこういった分散投資はストラテジーの統計的効果を得ることができず、あまり好ましくないと考えています。

かといって資金が少ない場合には分散投資も難しいため、それだったら

「資金が少ない時は集中投資をした方がいい」

というのが持論です。

資金が少ない時こそリスクをとり、資金が増えてきたらじょじょに分散していくイメージですね。


ただ、この考え方の場合、序盤でシステムが崩壊する可能性もそれなりに高く、私自身がテスト運用しているマキシマイザーも序盤で崩壊する可能性があります。


そのため運用当初は

「結局は運に頼るしかない」

という感じになってしまいますが、序盤からプラスで始まった場合にはシステムが崩壊する可能性が多少低くなっていきます。


個人的には、

・資金的に分散投資ができない場合には、リスクを受け入れて集中投資を選ぶ
・あくまで余裕資金での運用を徹底する
・最大ドローダウンが、過去の最大ドローダウンの2倍を超えたら運用を停止する
・その代わり、明らかに無謀なストラテジーでない限りは、最大ドローダウンが1.5〜2倍に到達するまではなるべく運用を停止しない

などの対策がいいのではないかと考えています。

トレシズの「投資手法」の記事

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