続・マーケットインパクト抑制効果を重視したカスタマイズ方法
最近の日経平均は広く見れば8,400円〜10,200円のボックスですが、
9,000円強まで上げたと思えば再度大幅な下落と、何をしたいのか分からない相場ですね〜苦笑
4月以降のチャートの形を見ましてもやはり買い戦略には非常に厳しい地合ですので、
今日は現在の相場対策を含めまして、戦略のマーケットインパクトを考慮したカスタマイズ方法につきまして、続編を書いてみたいと思います。
前記事は以下の通りです。
■成績が変わりづらく、マーケットインパクト抑制効果も高いカスタマイズ方法
https://www.torezista.com/blog/blog_659/
ユーザー様より、戦略をご購入いただく前にマーケットインパクトにつきましてのご質問をいただくことがよくあります。
私自身といたしましても、ユーザー様がどういった部分に関心があるのかなどを含めましてこういったご質問をいただくことは大変ありがたいと思っておりまして、
こういったご不明な点などは是非事前にお問い合わせいただき、ご確認いただけるとありがたいと思っております笑
私自身マーケットインパクトにつきましては判断が難しく非常に難しいお話だとは考えておりますが、
大半はシストレ戦略の場合、マーケットインパクトの影響というよりは地合の影響が強く出ているという考えが強いです。
特にマーケットインパクト対策を重視したい方には、個人的には特に
「一番初めの段階でカスタマイズをしてからフォワードテストをする」
という工程をおすすめさせていただいております。
基本的におおまかな考え方としては、以下のような考え方があります。
■続・マーケットインパクト抑制効果を重視したカスタマイズ方法
・標準ファイルと、シグナルが発生する銘柄を変える
これが最も基本となる考え方です。
要するに他の人と違った銘柄にすれば、その戦略におけるマーケットインパクトはご自身のものをのぞきましては限りなく抑えることができます。
標準ファイルとシグナルが発生する銘柄を変えるにはいくつか方法がありまして、
・一番早いのは、いつも書いておりますが最適分散投資の優先順を変えること
最適分散投資における優先順設定にて、テクニカル指標や優先方向を変えていきます。
どの指標や優先方向がいいのかは申し訳ないのですが戦略によって変わりますため、
「チャートの形の変化が小さいほうがいい」
「直近の成績が向上するもののほうがいい」
「シグナルが発生する銘柄のチャートが、ご自身の好みに合ったほうがいい」
という3点を重視されるのがいいかもしれません。あとはいろいろ検証いただく必要があると思います。
また、上記手法はスイングキュルLBやSBのような、シグナル数が多い戦略では特に有効です。
逆にいいますと、シグナル数が少ない戦略の場合では効果が落ちますので、そういった戦略の場合には以下でしょうか。
・売買代金制限を変えたり、相反する条件を入れる
たとえば、「直近15日間の売買代金平均が5億以上の銘柄」を対象とする戦略の場合、
「直近15日間の売買代金平均が1億以上の銘柄」を対象とするように変更することにより日々のシグナルががらっと変わります。
また、工夫は必要ですが、仕掛け条件に相反する条件を入れることにより、日々のシグナルが100%変わります汗
100%変わるということは、その戦略におきましてマーケットインパクトは非常に抑えられるということにつながりますので、特に有用な手法だと考えていますね〜。
相反する条件を入れた場合などにはやはりしばらくはイザナミのフォワードテスト検証のみで様子をみるのが王道だと思います。
・シグナル数の少ない戦略の場合、「仕掛け条件を緩くする」+「優先順を変更する」という合わせ技もあります。
日々のシグナル数が5以下のような戦略の場合、一番上の「優先順変更」では効果が落ちます。
その際には、仕掛け条件を緩めるのも1つの手です。
仕掛け条件を緩めるといいますのは、たとえば買い戦略で「前日比が-10%だったら買い」というものがありましたら、
「前日比が-5%だったら買い」といった感じで条件を甘くすることですね〜。
こうした場合、ユーザー様的に気になるのは成績の変化だと思われますが、
個人的な経験上ですと、このように仕掛け条件を緩くした場合には売買代金制限の平均を上げますと、成績が安定しやすくなる場合が多いように思います。
上記だけでも日々のシグナルが結構変化しますが、その上でさらに最適分散の「優先順変更」を組み合わせることにより、標準ファイルとのシグナル一致率はだいぶ低くなる場合が多いように思います。
・下落トレンドでは買いシグナルを出さない
マーケットインパクトとは直接関係ないお話でもありますが苦笑、
やはり買い戦略におきまして下落トレンドでシグナルを出さないのは1つの有効な手法です。
また、ちょっと違う意味のような気もしますが、
下落トレンドにおけるマーケットインパクトは無視できます(コラ
下落トレンド判定方法としてはやはり相場情報機能を使うのが一般的で、
「スイングキュルのような相場判定方法」
「日経平均の終値が安値移動平均(75日)より小さい場合には下落トレンドとみなす」
などがよくある方法とはいえるかもしれません。
ひとまず今日は以上のような感じで書いてみましたが、
個人的には今はとにかく売り戦略に頑張ってほしいですね〜苦笑
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