個人的な1銘柄の仕掛け株数の見方
今日は、最適分散投資の「1銘柄の仕掛け株数」の使い分け方について書いてみたいと思います。
■設定範囲内の下限株数に仕掛ける
これはおなじみで、トレシズ戦略では一番多い設定ですね〜。
上限75万〜下限25万だとしましたら、できるだけ25万に近い株数が算出されます。
なぜこの設定が多いのかといいますと、通算利益率をある程度維持しつつ、1銘柄の平均投入額が一般的に「資金比率と上限指定で仕掛け株数を決める」の次に小さくなりやすいためですね〜。銘柄分散を推奨させていただいている立場としましては、やはり最もおすすめの設定ではあります笑
上限を下げると、より一層銘柄毎の平均投入額のばらつきが小さくなります。
■設定範囲内の上限株数に仕掛ける
上限75万〜下限25万だとしましたら、できるだけ75万に近い株数が算出されるため、
ややリスクが高い設定とはいえそうです。
とはいえ、1銘柄の平均投入額を揃えたい際には非常に便利な設定で、上限を自分の求める投入額にしますと比較的平均投入額が均一に近くなりやすいですので、
「1銘柄あたり50万をちょっと下回るぐらいのシグナルが出るようにしたい」
といった際には非常に便利な設定だと思います。
個人的には、この設定を使う場合には上限を下げるのがいいのではないかと思いますね〜。
■設定範囲内で指定投入額に近い株数に仕掛ける
これは個人的には「設定範囲内の上限株数に仕掛ける」と似ている印象ですが、
「設定範囲内の上限株数に仕掛ける」の場合には上限50万だったら50万を超えるシグナルが出にくいのに対し、
「設定範囲内で指定投入額に近い株数に仕掛ける」の場合には50万を超える場合もあるという形でしょうか?
60万だったり40万だったりと、平均して50万円近辺に落ち着くようなシグナルが出る場合が多いような気がします。
そのため、「設定範囲内の上限株数に仕掛ける」で上限を50万にした場合と、「設定範囲内で指定投入額に近い株数に仕掛ける」で指定投入額を50万にした場合とでは、
「設定範囲内で指定投入額に近い株数に仕掛ける」の方が平均投入額が大きくなるのではないかと思いますね〜。
正解はわからないのですが、おそらく余力等を含めた計算がされているのではないかと推測します。
たとえば今日のあおぞら銀行(単元1000株)の終値は194円で、明日のストップ高は244円となるため成行で仕掛ける際の資金拘束は244,000円となります。
指定投入額が50万だとしますとシグナルとしては2000株の488,000円か3000株の732,000円かということになりますが、この場合には50万に近い2000株の488,000円になるのではないかと推測しています。
■資金比率と上限指定で仕掛け株数を決める
これは、1銘柄の平均投入額が最も均一になる設定だと思っています。
断固として1銘柄の平均投入額を一定にしたいという場合には、最も便利な設定でしょう。
ただ、均一に揃えるために仕掛け金額がオーバーするような銘柄は除外されてしまう影響により通算利益率は下がりやすいので、どちらかといいますと資金の大きい方に向いた設定ではないかとおもっていますね〜。
■許容損失額と損切り率で仕掛け株数を決める
これはいまだに研究中です汗
ただ、時々1銘柄の上限投入額に近いシグナルが出ますので、上記の中ではリスクが高めの設定(1銘柄あたりの投入額が大きくなりやすい設定)だとは思います。
■ATR単位の許容損失額で仕掛け株数を決める
これは各銘柄のATRから損失平均を求め、投入額を決める手法ですね。
要するに、堅い動きをする大型株の投入額は大きくなり、新興市場銘柄などの投入額は小さくなる手法です。
ボラによって投入額を決めたい方にとって向いている設定とはいえるかもしれませんね〜。
上記の中では、「許容損失額と損切り率で仕掛け株数を決める」と「ATR単位の許容損失額で仕掛け株数を決める」は特に通算利益率が上がりやすくなります。
これはなぜかといいますと、「1銘柄あたりの投入額が大きくなりやすい」ためですね〜。
上記設定にすると通算利益率が上がるため手放しに喜んでしまいそうですが、
その際には最適分散投資段階で「取引一覧」の「仕掛け金額」の項目をチェックしてみてください。
たとえば資金150万円で15万程度を1銘柄に仕掛けるのがお好みの方もいれば、75万円程度を投入するのがお好みの方もいらっしゃるかもしれません。
トレシズ戦略はたいてい1銘柄あたりなるべく総資金の20%を超えないようにはしておりますが、
仕掛け金額がご自身の好みに合っているかどうかで判断されるのは1つの指針になると思いますね〜。
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