システムトレードブログ

市場投入資金と1日の最大投入額

トレシズイザナミの使い方

イザナミの最適分散投資に、「市場投入資金」と「1日の最大投入額」という項目があります。

まずは基本的なところからおさらいです(ぇ

市場投入資金は総資金に対して何%を運用するかという値ですが、

たとえば総資金が200万円で市場投入資金が100%だったら、200万円全てを投入するということですね。

80%だったら160万円です。

そして1日の最大投入額は、1日に市場投入資金の何%までを投入するかということになりますが、

総資金:200万
市場投入資金:100%
1日の最大投入額:100%
→運転資金は200万円、予備資金は0円
→1日の最大投入額は200万円

総資金:200万
市場投入資金:80%
1日の最大投入額:80%
→運転資金は160万円、予備資金は40万円
→1日の最大投入額は200×0.8×0.8=128万円

といった感じになると思います。

・デイトレード戦略の場合
・指値戦略や寄指戦略、逆指値戦略の場合
・シグナル数フィルターが使われている戦略の場合

といったような、

・デイの場合や、引けで仕掛けて翌日寄りで手仕舞うような短期保有の戦略
・注文が必ず約定するとは限らない戦略
・シグナル発生頻度が低い戦略

の場合には、

個人的には1日の最大投入額自体を、上げてもいいのではないかと思っていますね〜。

逆に成行→成行タイプなどの約定数が多いタイプのスイングでは、時間分散を強化するために1日の最大投入額を80%以下に抑えるのはセオリーだと思います。

ここまではよくブログに書かせていただいている内容なのでおさらいですね笑

次に、イザナミでは資金が減った際のシグナル発生方法を、検証期間の開始日によって設定することができると思います。

たとえばバックテストの検証期間を2000/01/04〜最新データ日、最適分散投資の検証期間をご自身の検証開始日〜最新データ日と設定した場合には【パターンA】、

スタート資金が200万円で20万円のDD中の場合、180万円分以上のシグナルは出ないと思います。

これはトレシズ戦略の推奨設定ですね〜笑

それに対して、バックテストの検証期間・最適分散投資の検証期間をともに2000/01/04〜最新データ日にした場合には【パターンB】、

スタート資金が200万円で直近で20万円のDD中の場合でも、常に200万円分のシグナルが出ると思います。

もちろん2000年以降の通算利益率が0%未満の戦略であれば200万円以下のシグナルとはなりますが、販売戦略の中にはそういうものはないため無視できます苦笑

つまり、バックテストの検証期間・最適分散投資の検証期間をともに2000/01/04〜最新データ日にした場合には完全な単利運用となるということですね〜。

安全度ではパターンA、リスクは増すもののリバウンド時のパワーではパターンBといったところでしょうか。

パターンAは負けている時にシグナル分量が減っていきますので、微妙なお話ではありますが負ければ負けるほど負け幅が減っていき、資産減少速度も遅くなっていきます苦笑

パターンBは資産減少速度が一定なのでAよりリスクが高いのは間違いないですが、優位性としては「DDからリバウンドが発生した際の回復速度が早い」といった点があるかもしれませんね〜。

前置きが長くなってしまいましたが、パターンAの方は現在の保有資金以上のシグナルが出ることはないと思いますので問題ないのですが、

パターンBの方は(負けている際のみ)現在の保有資金以上のシグナルが出る場合がありますので、

バックテストの検証期間・最適分散投資の検証期間をともに2000/01/04〜最新データ日にしたい場合には、

「市場投入資金から該当戦略の年度毎の最大DD分を最初から引いておく」

というのも一案です。

・戦略A
総資金:500万円
過去の年度毎の最大DD:2008年の20%
市場投入額:100%

という戦略の場合だったら、市場投入額を80%にする感じですね〜。

こうしておくと、利回りは間違いなく落ちますが苦笑、

過去の最大DDが小さくなったり、20%のDDが発生してもシグナルに従うことができることができるようになるため、フォワード中の場合やより慎重に行きたい方には向いている手法とはいえるのかもしれませんね〜。

上記はパターンA、

「バックテストの検証期間を2000/01/04〜最新データ日、最適分散投資の検証期間をご自身の検証開始日〜最新データ日と設定」

を採用されている方にはあまり関係はありませんが、

フォワードテスト中の様子見や、過去の最大DDを抑える方法としては有効だと思います。

トレシズの「イザナミの使い方」の記事

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