システムトレードブログ

戦略開発方法を学ぶシリーズ(4)

トレシズ開発方法

手仕舞い方法や戦略の構想ができたところでそろそろ仕掛け条件かと思いきや、

私の場合ですとまだ残っている作業があります(ぇ

それは、株価制限と売買代金制限ですね〜(他にもあるのですが、続きは次回以降書かせていただきたいと思っております)。

どちらも結構重要で、戦略の構想によって変えた方がいい要素だと思っています。

まずは比較的シンプルな株価制限ですが、

普通は80円〜250円あたりを下限にするのが一般的だと思います。

たとえば買いですと100円近辺はそこまで問題がない場合が多いですが、

20円あたりの超低位株あたりの銘柄はシステムトレード上いくつか難点がありまして、

・特に上場廃止銘柄がヒットしてしまう場合もある
・20円近辺の銘柄は1Tick単位の%が大きすぎるため予期せぬ変動幅になる恐れがある
・また、このあたりの価格帯は板が非常に厚い場合が多く、成行で仕掛けた場合1Tick上で約定し、手仕舞いの際に1Tick下で約定するといった事例も多く、その上これだけで負け幅も大きい

といった点が大きいのではないかと思っていますね〜。

特にトレードに慣れていない方の場合、低位株の値動きにビックリするのではないかと思います汗

初心者の方にとってはシステムトレードの値動きですら精神的な負担になると思いますし、

その上最初から低位株の荒さを加えてしまうと非常に厳しいものがあると思います汗

そのため、低位株を導入するのはどちらかというとある程度トレードに慣れた方の方がいいかもしれない、とは思っていますね〜。

ただその分、低位株祭りの際などに+100%などといった驚愕の上げ幅が発生するのもこの価格帯です苦笑

そのため、戦略の構想で元々低位株を狙うつもりであれば、もちろん含めても面白いと思いますね〜。

その際には、通常よりも1銘柄の投入額を下げるのも有効かもしれません。

売りの場合は、80円未満は元々空売れる銘柄が少なくなりますし、

上記のような低位株祭りに巻き込まれる可能性を考えますと、最低100円〜150円以上の方が無難ではないかと思っています。(これはただ、低位株でボラの大きいところを取れる機会も減らしてしまう形になるため、絶対に正しいというわけでもありません汗)

ブログにも以前書かせていただいたのですが、売りは最低500円以上に上げるとボラティリティ(変動幅)が抑えられますのでより一層安全になるのではないかと思います。

上記は株価の下限のお話ですが、上限の方はといいますと、そこまでは使う機会はないかもしれませんね〜。

これは株価が1,000円でも最低単元株数が1,000株だったら最低購入価格が100万になってしまいますように、

株の場合は株価そのものよりも「最低単元価格」で考える場合が多いと考えられるためです。

ただ、さきほどの低位株戦略のように低位株のみを対象にする場合は上限を300円にするなど、

アイデアによっては面白い要素なのかもしれませんね〜。

次に売買代金です。

販売戦略は元々ある程度の人数の方にご利用いただく想定のため、

最低でも売買代金1億円以上などに設定するのは必須とはいえるかもしれません。

それに対しまして、個人用途ですと売買代金の設定は非常に自由です笑

たとえば私の場合でも、個人用途では売買代金制限を3千万などにしたり、下手をすると売買代金制限そのものをなくしてしまう場合もあります(ぇ

複数の販売戦略でよく同一銘柄にシグナルが出る場合がありますが、

これの1つの要因として、「売買代金制限が近いため」という理由があると思います。

シストレにおきましてはどちらかというと日々結構値動きがある銘柄にシグナルが発生しやすいですので、

たとえば売買代金制限を1億円以上としますと、

「売買代金が1億円以上あって、日々結構値動きがある銘柄」

というのは限られてくるため、銘柄が似通ってくるのは避けられないともいえるのかもしれません。

こういった場合には売買代金制限を変更するのも手です。

売買代金もやはり戦略の構想によって最初に設定するべき要素だと思っておりまして、

大型株狙いなら10億以上、ブレイク狙いなら3千万以上といった感じでイメージしておくのがいいと思っています。

ボラが大きい銘柄が好きなため私はあまり作りませんが、

売買代金10億以上といった感じにしますと日々のシグナルが結構変わり、日経平均と連動しやすい戦略を作りやすくなるかもしれません。

私の場合ですと、売買代金制限は下げる場合の方が多いですね〜、これは性格かもしれません苦笑

ご注意点としては、売買代金制限をなくした場合バックテスト段階の期待値が向上する場合が多いと思いますが、

売買代金制限をなくした場合にはバックテスト段階の期待値がだいぶあてにならなくなります(ぇ

これは、上の板が500円、下の板が450円といった板がスカスカの銘柄もバックテスト検証に含まれるようになるためですね〜。

この際にバックテスト段階の期待値をあてにしてしまうと、理論上は450円で約定するはずだったのに、実際には自分の買いにより500円で約定してしまった、というケースも考えられます。

そのため、売買代金制限を下げた場合は特に、バックテスト段階の期待値よりも最適分散投資後の期待値の方があてになるのではないかと思っていますね〜。

逆に、売買代金10億以上など売買代金を上げた場合には、バックテスト段階の期待値が相当あてになると思っていたりします笑

・販売戦略を他の人と違った銘柄にシグナルが出るようにカスタマイズしたい
・なるべく日々の値動きが大きい銘柄を対象にしたい
・手堅い動きをする大型株中心にしたい

といった点を、戦略の構想段階でご自身の性格を踏まえて考えるといいのかもしれませんね〜。

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