システムトレードブログ

戦略開発方法を学ぶシリーズ(16)

トレシズ開発方法

戦略開発方法を学ぶシリーズもだいぶ進んできまして、

とりあえずはシリーズ化できたことにホッとしています笑

今日は個人的に重要視している項目といたしまして、「フォワードテスト」について書かせていただきたいと思います。

バックテストとは過去の結果を利用して検証することを指すのに対し、

フォワードテストとは日々の結果を継続して見ていく作業となりますが、

やはりシステムトレード的にはバックテスト、フォワードテストのどちらも非常に重要とは言えそうですね〜。

戦略開発はバックテストで行うしかないため、基本的にメインはバックテストになると思います。

ただ、バックテストはあくまで過去の結果であり、

「将来的に過去の相場が本当に再現されるのかどうか?」

という観点ではバックテスト結果のみだけを盲信することはできず、

やはり日々の結果をフォワードで見ていく作業も絶対必要だとは思っていますね〜。

これは今年の信用規制緩和等もありますし、

相場環境も日を追うごとに変化していくためかもしれません。

ただかといってバックテスト結果を無視できるかといいますと個人的にはそうでもなく、

やはり戦略のDD中に心の支えとなるのは過去の結果であり、

「過去にはこれぐらいのDDが発生したことがあるからまだまだ想定内」

といった感じで、データを頼りにトレードを行う手法であるシステムトレードの観点では、バックテスト結果ももちろん非常に重要だと思っていたりします笑

「バックテストとフォワードテストのどちらが重要ですか?」

と聞かれた場合には、

個人的には「どちらも重要」と答えさせていただかざるをえないかもしれません汗

フォワードテストの方法にはいくつかありますが、

個人的にいつも思うことといたしましては、

「資金配分等はもちろん、仕掛け位置や許容DD等は人によってだいぶ違うため、いきなり資金を投入する必要はなく、最初はイザナミの検証のみで十分」

と思っています(ぇ

個人的に重要視している「リスク管理」ですが、これはやはり過去にリーマンや震災等暴落相場を経験したことがあるかどうか等でも変わってきますし、

トレード初心者の方の場合ですともちろん「どのレベルだとリスクが高いのか」といった基準が出来上がっていないとも考えられます。

また、トレシズ戦略は私自身の許容範囲といいますか、一般的なレベルに合わせて開発させていただいたものですが、

その戦略のリスク管理がユーザー様ご自身に合っているかどうかといいますと、それはまた別問題となってくると思っています苦笑

日々の損益を見て投入額を調整するのもいいと思いますし、

その戦略がご自身に合っていない部分があると感じましたら、カスタマイズするのもいいと思います。

とにかく座右の銘である「相場は逃げない」ということで、焦らずまったり行くのがいいのではないかとは思っていますね〜笑

私の場合ですと、資金投入なしでのフォワードテストで納得がいってから運用を開始する、というスタイルが好きですね。

フォワードテストで見るべき項目としましては、たとえば私の場合ですと以下のような点をチェックします。

(1)シグナルが発生した際のチャート形
(2)どの程度の金額を仕掛けるシグナルになっているか?
(3)東証一部銘柄と新興銘柄のどちらが多い戦略か?
(4)日々のトータル収支の変動幅
(5)その戦略でのフォワードにおけるDDはどれぐらいか?

1のチャート形は、やはり恐さを感じる仕掛け位置ばかりでシグナルが発生する戦略ですと継続が難しくなるため、多少仕掛け条件を追加するなどして調整する場合があります。「恐さを感じる=ご自身には合っていない」ということですね苦笑

2の投入額は個人的に上記6つの中では最も重要視している項目でして、やはり自分で「これは投入しすぎだなぁ」と感じた際には最適分散投資ファイル側を調整します。

リスクとリターンは比例しやすいという傾向を考えますと、短期的に大きなリターンを求めたい場合にはレバレッジを3倍にするなど大きいリスクをとればいいわけですね(コラ
ただその一方、大きなリスクをとるということは、いざというときに巨大なDDが発生するリスクも背負わなければなりません汗

この部分は本当に個人差がある部分だと思っておりまして、
「フォワードテストにおいて、ご自身がどう感じるか?」
という観点におきまして調整されるのがいいのではないかと思っていますね〜。

3の東証一部銘柄と新興銘柄のシグナル比率は、主に1銘柄投入額の他、損切りの設定幅等に影響してくる要素かもしれません。

「東証一部銘柄は穏やかで、新興銘柄は荒い」

という傾向は間違いないと思いますので、新興銘柄主体の戦略の場合ですと投入額を抑えたり、ATRが大きいため損切り幅を東証一部銘柄よりは大きく取る、等といった対策を練ることもあります。

個人的にもトレード日記側で、たとえばアイフルとナノキャリアの場合ですと、
アイフルには多少厚く、ナノキャリアには控えめに、といった調整をすることはあります苦笑

東証一部銘柄は板が厚いため新興銘柄ほど板が飛ぶことはないですし、スリッページも抑えられる場合が多いため、基本的には東証一部銘柄の方が安定はしている場合が多いと思っています。

新興銘柄の魅力はやはり、ボラティリティ(変動幅)の大きさですね笑

4の日々のトータル収支の変動幅は、やはり「日々の収支を見た結果自分でどう感じるか?」という点をもとに考えます。

システムトレードはやはり継続できなければ意味はないですので苦笑、

1日単位で収支が動きすぎるとメンタル的に悪影響を及ぼす可能性があるため、日々の収支をなるべくご自身に合った感じに調整していくのがいいのではないかと思っていますね〜。

これは1銘柄投入額や総資金を下げることにより調整できます。

5のDDは、最も気になるところだとは思っております汗

「その戦略で将来的にどの程度のDDが発生するかどうか?」

という要素はもちろん読めないため、個人的にはやはり運用停止ラインを決めておき、

「30%のDDが発生したら停止する」

といったマイルールをあらかじめ決めておくという形で対処しています苦笑

これはやはり明日の相場はどうしても見えませんし、リスクを一定レベルに抑えるためには必要な作業ではないかと思っていますね〜。

最近思うこととしましては、トレード日記側で採用させていただいております多元複利運用は結構優秀だと思っておりまして、

これがなぜ優秀なのかといいますと、

「初期投入額が小さいため、フォワードがいい戦略のみ伸ばしていける」

点ですね〜。

複利運用の場合ですと、成績がいい戦略の場合は運用額がどんどん増えていきますため総資金におけるその戦略の割合が増えていき、影響が大きくなっていきます。

逆に、成績が悪い戦略の場合には悲しいことに運用額がどんどん減っていきますため総資金における影響はどんどん小さくなっていきます苦笑

そうなってきますと自然と成績が悪い戦略の結果は無視するようになっていき、成績が良い戦略の結果に注目するようになってきますので(これは私のトレード日記側でもそうなのですが苦笑)、

メンタル的にも成績が悪い戦略の影響が小さくなっていく点がいいと思っていますね〜笑

…今のところはトレード日記側で消え去った戦略はありませんが、存在が忘れ去られる戦略が出ないことを望みます(コラ

以上のような感じであくまで個人的な考えを勝手に書かせていただきましたが(コラ、

上記は必ずしも正しいものではないためご了承ください汗

ただ、フォワードテストで「ご自身に合った戦略に仕上げていく」という作業は非常に重要だと思っておりまして、

一般論ではなく、自分の基準に合わせていく、という点がメンタル的な観点からも重要なのではないかと思っていますね〜。

…そういえば全然関係ないのですが、Fate/Zeroを見終わった後、再度Fate/stay nightを見返しています。

見ている最中に、Zeroを見た後でないと気付かないような点があったりするなど、非常につながっているなぁと驚かされました。作られた順番が逆とはとても思えないです笑

Fate(特にZero)はおすすめですね〜。

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