戦略開発方法を学ぶシリーズ(17)
相変わらずの虫食い更新ではありますが(コラ、
今日はひさびさの戦略開発方法を学ぶシリーズ「時間軸について考える」というテーマで書かせていただきたいと思います。
先に余談ですが、最近私が好きなテクニカル指標(といえるのかどうか分からないものも含まれていますが笑)は、
・4本値(始値・高値・安値・終値)
・翌日の4本値(翌日始値・翌日高値・翌日安値・翌日終値)
・期間高値、期間安値
・前日比
・単純移動平均
・東証一部騰落レシオ
このあたりでしょうか。
上記があればかなり多彩な戦略が作れます。
特にやはり安値・高値系は非常に強力で、これほど使える指標は他にないと思っていますね〜笑
話は戻りまして時間軸ですが、
たとえば戦略毎に移動平均(終値)(5日)が使われていたり、移動平均(終値)(100日)が使われていたりと、
「この日数が違うとどのように変わるのだろう?」
と思われたことはありませんでしょうか?
戦略毎にこういった指標の集計日数は異なり、多くの場合はその戦略のコンセプトに従った日数が設定されていると思います。
たとえばここ最近の日経平均はギャップアップ・ギャップダウンが激しく振り回されがちな感もありますが苦笑、
今月は小幅上昇ではありますが、ボックスに近い動きをしていると思いますね〜。
こういったボックスでは、期間高値でいいますと、どちらかというと2〜5日など短い指標が機能する場合が多いと思っています。これは日経平均が上に大きくブレイクアウトしているわけではないためですね。
一方、日経平均でいいますと特に2012年11〜12月は非常になめらかに上方向にブレイクアウトしています。
こういう地合では、もちろん2〜5日など短い指標も効きますが、
期間高値100日ブレイクなど、集計期間が長い指標も効きやすくなります。
「だとすると、短い指標だったらいつでも効くのでは?」
といった疑問が出てきそうですが、
はっきりと上昇トレンドと分かる相場では確かに短い指標の方がいいです(ぇ
これはなぜかといいますと、
「短い指標の方が直近の動きの感知が早いためシグナル数を稼げるので、買いであればもちろんシグナル数が多い方が利回りが大きくなる場合が多い」
ためとはいえるかもしれませんね〜。
短い指標と長い指標の差は、買いですとむしろ下落トレンドで差がでると思っています。
といいますのも、たとえば
A. 期間高値(100日)を超えたら買い
B. 期間高値(2日)を超えたら買い
という2戦略があったとします。
2008年のような壮絶な下落トレンドの場合、本当は買わなくてもいいぐらい買いには厳しくなりますが汗、
「そういった下落トレンドで期間高値(100日)を超える銘柄があるのか?」
という観点で考えますと、
もちろんそのときそのときで強いテーマ株というのは必ずありますのでゼロにはならないと思いますが、まず間違いなく今の地合よりはかなり減るでしょう。
上昇トレンドでは高値を更新し続けている銘柄が多くなり、もちろん期間高値(100日)ブレイクの銘柄が多くなりますが、
日経平均が−300、−400当たり前の地合で100日の高値をブレイクアウトする銘柄が増えるわけはありませんよね汗
一方、下落トレンドでももちろんリバウンドがありますため、
直近2日間の高値を超える銘柄は結構多いと思います。
そのため、AとBの場合ですと、特に下落トレンドの成績で差がつく可能性が高いと考えられますね〜。
これはどちらがいいというお話ではないのですが、
・下落トレンドで買わないようにすることによりDDを抑える手法がAの100日
・下落トレンドでも積極的に買うのがBの2日
といった位置づけとは言えるかもしれません。
一般的には短期のBの方が上昇トレンド中の利益率、下落トレンド中のDDの両方ともが大きくなりやすく、荒くはなりやすい傾向にあります。
一方長期のAの方はBよりもダマシが減ることによりDDも減り、1トレードあたりの期待値も高くなる傾向にある一方、シグナルが減りやすいため利益率はBに劣る場合が多くなります。
上記のように、日数が違うだけでもこれぐらいは差があるということですね〜。
またもちろん、
「その戦略では何日持ち越すのか?」
「デイトレードなのか、スイングなのか、それとも中期戦略か?」
といった、どれぐらいの周期のトレードをしたいかによっても日数は変わってきます。
絶対ではないですが、
デイトレードなど短い時間軸の戦略の場合には2日〜5日など短い集計期間の指標が使われる場合が多く、
中期戦略では移動平均25日〜75日など長い指標が有効な場合が多くなります。
こういった、
「ご自身が目指しているトレードの周期はどれぐらいの期間か?」
という点も、戦略開発段階で十分に考慮する必要がある要素だとは思っていたりします笑
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